浦レポ by 浦和フットボール通信

浦和の伝統芸「最後に何とかするカップ戦」を見せるべきゲーム【轡田哲朗レッズプレビュー/ルヴァン杯準決勝2nd C大阪戦】

(Report by 轡田哲朗)

今この瞬間のベストを取るか、残り2カ月のトータルを考えるか

浦和レッズは10日にルヴァン杯の準決勝第2戦でセレッソ大阪とのアウェーゲームを戦う。初戦がホームで1-1だったので、突破条件は90分を終えた時に相手より1点でも多い状態か、2-2以上の同点になる。ビハインドはもちろん、0-0の同点も敗退。1-1で90分を終えた場合は延長戦、その先のPK戦までの戦いになる。こうして見ると、突破条件は十分に現実的なものだと言える。第2戦は、初戦で作った突破条件を満たすための戦いだから、そのための勝負ということになる。

リカルド・ロドリゲス監督は金曜日の会見で「この試合が2-2、3-3で終われば自分たちにとって良いが、勝って良い感覚を取り戻したい」と話した。この感覚は自分にはないものなのだけど、リカさんが今のチームにそれが必要だと感じているのであれば、その結果を願うのみだ。

メンバーを考えてみると少し難しいところがある。というのも、この試合を終えた後はほぼ1週間のインターバルでガンバ大阪とのリーグ戦になる。だから、このゲームに関しては、この日の時点でコンディションに問題がなければ、あまり先のことは考えなくて良い。とはいえ、シーズン終盤戦を見据えた時にリカさんは「11人、12人でシーズンの残りを戦うことはできない。より多くの選手に準備させるためにも先発メンバーを入れ替えた」と第1戦について話している。この第2戦も、ある意味では短期的に多少のリスクを背負いつつ、ラスト2カ月トータルの最大値を取りにいくのか、それとも現状の一番いいと判断できるメンバーを送り込むのか。具体的に言えば、田中達也や槙野智章のような位置づけの選手に長いプレータイムを与えるのかどうかというところは読みづらい。

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