浦レポ by 浦和フットボール通信

今季ラスト10試合が始まる 勝利の流れを取り戻せるかの分岐点【轡田哲朗レッズプレビュー/G大阪戦】

(Report by 轡田哲朗)

「9月の姿を取り戻す」という言葉の意味はどこにあるか

浦和レッズは16日にリーグ第32節のホームゲームでガンバ大阪と対戦する。リーグ戦は残り7試合で、チームには天皇杯で優勝するだけのポテンシャルはあると思っているので、準々決勝以降の3試合。つまり、今季のラスト10試合が始まるタイミングだと捉えたい。リカルド・ロドリゲス監督の前日会見でも、そういった最終的に勝ち点を取るか取らないか、目の前のゲームを勝つか勝たないかという部分にフォーカスするような表現が多かった。

そして、この会見の中でリカさんは「9月の姿を取り戻す」という言葉を何回か使った。この言葉の意味をどう図るのかは、どんなメンバーをゲームに送り出すのかを予想する上では1つのポイントになるだろう。つまり、9月の試合で採用された江坂任と小泉佳穂を前に並べるゼロトップ型の布陣に戻すのか、その言葉はあくまでも観念的な、つまりコンセプトのベースの部分に関する話であって、布陣などの戦術的な方法論とは別の話なのか。これはどっちの意味であっても不思議ではないなという感がある。

あくまでも私の予想で言うと、10月に入ってからの3試合で見せたプレーを見る限りでは、小泉をベンチに置いた状態で始めても不思議ではないかなという感覚があって、キャスパー・ユンカーを前に置くシステムなのかなという気がしている。残り2カ月、10試合ということや、ガンバにしても残留争いに絡むかどうかの瀬戸際、リーグ戦では上位の優勝争いをする相手との対戦も残し、天皇杯は自分たちがタイトルを争う。そうなった時に、どうしてもゴール前の強さを出すことを考えたくなるのではないかという思いがある。これは外れたら外れたで、リカさんがどのように考えるかを知ることができると思えば良いという感覚もある。

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