浦レポ by 浦和フットボール通信

「僕がこのエンブレムを着て、このスタジアムでプレーすることはできません。それは本当につらいし、悲しいし、未だに整理がつかず考えられません」【槙野智章退団セレモニーコメント】

槙野智章 選手

皆さん、僕が来たのは10年前。2012年にこのクラブにきました。ホーム最終節、契約上の中で完全移籍という形になっていない状態ではありましたが、この素晴らしい雰囲気の中で残留すると発言をして10年が経ちました。ここで過ごした10年間は僕にとって素晴らしい、濃い時間がありました。これまでこのクラブを引っ張ってきた、素晴らしい先輩方、素晴らしい指導者、たくさんの方のサポートとバトルの中でここまで成長することができました。ただ、選手やスタッフの力でここまでこれたとは思っていません。今日集まりの方、そしてテレビを通してみてくださっている方々、浦和に関わる全ての方々、そういった方々のおかげで、今こうして話せていると思っています。ありがとうございます。

子供の頃から週末の試合が楽しみでここまできましたが、こんなにも今日という週末が楽しみではない。きてほしくない、そんな日は初めてです。来シーズン、僕がこのエンブレムを着て、このスタジアムでプレーすることはできません。それは本当につらいし、悲しいし、未だに整理がつかず考えられません。11月5日に、クラブの方から契約をしないと言われた時から、今まで正解を導くことが未だに出来ていません。サッカーを続けるか引退するか、それもまだ決めていません。もう少ししっかりと考えて、どこのチームでプレーするか、どこのチームが僕を必要とするか、しっかりと考えて決めたいと思います。

ここでサポーターの皆さんに、お願いがあります。このコロナ禍で、去年と今年声が出せない状況の中でもたくさん僕たちの後押しをしてくれました。僕の後ろにいる選手達、特に若い選手達は皆さんの「WE ARE REDS」コールや、「歌え浦和を愛するなら」など、たくさんの歌や後押しをまだ見ていません。来シーズン、後ろにいる選手達が苦しい状況の時にぜひ熱い後押しを宜しくお願いします。そして、僕が大好きな勝った後に歌う、「WE ARE DIAMONDS」を、西川選手を中心に選手達は引き続きやってください。僕はテレビで皆さんの表情、スタジアムの雰囲気を見て、歌います。必ず、このスタジアム、皆さんの前にどんな形になるか分かりませんが、戻ってきたいと思います。皆さん、10年間ありがとうございました。

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