浦レポ by 浦和フットボール通信

大団円のタイトルに向けて 勝敗のみにフォーカスできるか【轡田哲朗レッズプレビュー/C大阪戦】

(Report by 轡田哲朗)

スタメン選考と、切り札としての興梠をどう捉えるか

浦和レッズは12日に天皇杯準決勝のセレッソ大阪戦を埼玉スタジアムで戦う。今季の目標をAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得と定めるなら、この大会の優勝がマストになった。ただ、そうした「ACLの予選」という扱い以上に、天皇杯という国内三大タイトルの1つを本気で取りにいけるチャンスをシーズン最終盤に残したのは1つの成果だといえる。あとは、この突破できたかどうかだけが問題になるゲームに対して、そのようなフォーカスをチーム全体ができるかが重要な局面だ。

リカルド・ロドリゲス監督も10日の定例会見で話していたように、セレッソとは9月以降だけでもう4試合目ということになるので、お互いに多くの情報を持っている状態で対戦することになるし、「良いライバルになり得る」チームなのも確かだろう。それらのゲームから、どのようなことが相手に対して効果的なのか、どのようなメンバーをピッチに立たせることが勝利に近いのかという観点からスタメンやベンチメンバーも選考することになる。

10月のルヴァン杯、突破の懸かった第2戦ではキャスパー・ユンカー、江坂任、小泉佳穂の3人を同時スタメンで起用したもののリードを許す展開になって、そこからさらにギアを上げるにはどういう手があるのかという状況が見て取れた。だから、この3人のうちだれかをベンチに置いて始めるのは手段の1つだし、興梠慎三を切り札として考えるなら3人同時スタメンもある。ここの選択がどうなるかを私は一番注目している。

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