浦レポ by 浦和フットボール通信

3年ぶりの天皇杯決勝進出!ファインセーブで勝利に導いた、西川周作が「試合前は怖かった」と語った理由【河合貴子 試合のポイント/天皇杯準決勝C大阪戦】

(Report by 河合貴子)

セレッソを破り、天皇杯決勝進出

目指すはアジア王者奪還!そして、世界へ!そのためには、ACL出場権を獲得したい。来シーズンのACL出場するため浦和のラストチャンスは、天皇杯優勝のみだ。赤・黒・白の浦和カラーに染められたゴール裏には『REDS GO TO ASIA』と気迫と魂を込めた力強いビジュアルが選手たちを後押した。スタジアムに響く熱い手拍子と拍手で選手たちは躍動していった。そして、天皇杯準決勝のC大阪戦を見事に2-0で完封勝利を飾り、決勝へと駒を進めた。

試合開始からしっかりとディフェンスラインを押し上げて、浦和は攻守の切り替え早く主導権を握っていった。だが、C大阪は4-4-2のブロックと前線からプレスを掛ける判断よく、虎視眈々とカウンターを狙っていった。6分には、為田選手にボールを奪われショートカウンターから大久保選手がミドルシュートを放ち得点への意欲を見せてきた。しかし、浦和の後方からの攻撃の組み立てにより、DFラインがジリジリと下がり始めてブロックを退かざるを得ない状況になった。そのため浦和は、ボールを保持し主導権を握るもののC大阪の守備を崩しきれずシュートまで持ち込めない展開になってしまった。

試合が動いたのは、29分。攻守の切り替え早く相手陣内で関根貴大選手が鋭いインターセプトをし、素早く柴戸海選手、江坂任選手と繋ぎゴールライン際からクロスを入れるとクロスバーに当たり、逆サイドから走り込んでいた明本考浩選手がゴールを狙うもフィットできず、宇賀神友弥選手へとバックパスを送った。そして、宇賀神選手は右足を振り抜き渾身のゴールが決まり浦和が先制したのだ。

「明本選手が空振りしたことによって 多分わざとしたんだと思いますけど、僕に獲らせるために わざと空振りしてくれたと思うんですけど、あそこで時間ができたのが大きかったと思います」と宇賀神選手は、ニヤリと笑ったが、「自分を契約満了という決断をした人達を、このピッチで見返してやるんだぞと、あなた達は間違ってたんだぞということを証明してやるという強い気持ちを持って、ピッチに立ちました。なんでそういうこと言うだと言う人もいるかもしれないですけど、僕という人間はそういう人間なので、そういう気持ちが今日のゴールに乗り移ったんじゃないかなと思います」と反骨精神から生まれたゴールであった。

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