浦レポ by 浦和フットボール通信

槙野智章の劇的決勝弾で、天皇杯を制覇!来季のACL出場権を獲得【河合貴子 試合のポイント/天皇杯決勝大分戦】

(Report by 河合貴子)

天皇杯制覇で、来季ACL出場権獲得

いつまでも、いつまでもこの至福の時を噛みしめていたかった。浦和を愛する人々の心がこもった無数の大きなLフラッグは、真っ赤な夕日に照らし出されメインスタンドからバックスタンドに掛けて力強く振られていた。天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会、劇的な勝利を収めて優勝!浦和が再びアジアの舞台へと返り咲いた。浦和を愛する皆様、本当におめでとうございます!ここから、浦和の新たな歴史が始まります。

しかし、天皇杯を制したとはいえ、大分を相手に苦戦をしいられてしまった。先制したのは浦和であった。6分、関根貴大選手がドリブルで仕掛けたところ、相手のプレスにはまり奪われたが、すぐに小泉佳穂選手が奪い返し、また奪われてしまった。だが、ボールへの執念が違った。再び関根選手が奪い返して、相手DFを引き付けてゴールライン際まで「行ける」と思って力強くドリブルで切り裂きマイナスのクロスを送ると、江坂任選手が丁寧にゴールへと流し込んだ。関根選手は、相手と競り合いながらもしっかりとフリーの江坂選手が見えていた。「いい判断ができたかと思います」とニヤリと笑った。

浦和は追加点を狙いDFラインを押し上げて主導権を握っていった。12分には、伊藤敦樹選手が放ったミドルシュートは、惜しくもゴール右へと逸れてしまった。一方の大分は、中盤をダイヤモンド型の4-4-2のシステムであったが、両サイドバックが高いポジションを取り、センターバックの間に小林裕紀選手が下り3-1-5-1の陣形ゲームをコントロールし始めていった。

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