浦レポ by 浦和フットボール通信

コンセプトが詰まったメニュー 「このゲームに勝ちたければどうしますか?」【沖縄キャンプ現地レポ11日目】

(Report by 轡田哲朗)

突発的な午前オフも「キャンプはそういうもの」

浦和レッズの沖縄県トレーニングキャンプ、27日は午前練習がオフになって午後練習のみがピッチで行われた。基本的に2部練習としておくことの意味として、選手たちに「そのつもりできちんと生活しておけよ」というメッセージを与える意味もあると、過去に監督を務めた人が言っていたことがある。この新型コロナウイルスの影響のある中、それも昨年まで以上に周囲に飲食店などもないキャンプの環境で不摂生をする選手はいないだろうが、それこそ夜更かしをせずにしっかり休息を取る、2部練習をやるつもりで体のケアをするという意識づけも大事なことだ。その上で選手たちの疲労状況などを見て、メディカルの意見も取り入れながらオフは組み込まれていく。だから、突発的にスケジュールが変わることは多いし、取材する私たちも「キャンプはそういうもの」として受け止めている。

そういうわけで、セッションを1回にした反面、この時間帯のトレーニング密度は上がった。おおむねリカルド・ロドリゲス監督のトレーニングでは、身体をほぐすウォーミングアップを終えてボールを使い始める時間帯からは、2人か3人のスケールで基本となる「外す、受ける、ボールを出す」のパス&コントロールを日によってパターンを変えながら行い、中間的な広さでコンセプトの詰まったメニューが入り、最後に11対11に近いような広いスケールと人数でその日のテーマを仕上げていく。

先日に紹介した3チームに分かれてのポゼッション&プレッシングのメニューや、3人組での攻防といったものは、全てこの「コンセプトの詰まったメニュー」にあたる。そして、この日のトレーニングも、その時間帯にあたるものが非常に興味深いものだった。

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