浦レポ by 浦和フットボール通信

相手を「見る」から「動かす」 大事なのはその先に・・・【沖縄キャンプ現地レポ12日目】

(Report by 轡田哲朗)

ワイワイと声が出始めたのはとても良いこと

浦和レッズの沖縄県トレーニングキャンプ、28日は午前と午後の2部練習になった。大きく分けて午前中はセットプレー、午後はパターン練習がメインになっていた。午前中のセットプレーは全体の中の割合として長い時間をやっていたし、2部練習とはいえ負荷調整は入っているだろう。

そして、午前も午後も「わちゃわちゃ」できるようなウォーミングアップメニューの際に、お互いにツッコミを入れ合うような大きな声も出始めている。これは好ましいことだし、最初の何日間かで話題になった「静かすぎる」という問題は解消しつつあるように見える。

よく「仲良し集団ではいけない」と言われる。だが、仲が悪い集団を目指す必要は1ミリもないし、そんなことはプラスにならない。ポジション争いなどでライバル意識を持つのは良いが、何か攻撃的な感情やエネルギーは対戦相手や試合に適切な形で向けるべきであって、味方にぶつける意味がない。そう言われる理由は、仲が良いことで言うべきこと、要求すべきことの言えないのが悪いのであって、仲が良いことが問題ではない。

ペアを組んで何かをするような時に、ちょっとずつ仲の良さそうな組み合わせも出てきているけれども、昨季からいる選手たちだけで固まってる感じも特にないし、戦術やフィジカルとは別の軸で必要な「チームビルディング」の部分は進んできているように見える。新型コロナウイルスの影響が色濃い中では、この部分がうまく進むかどうかは各チームの成績や雰囲気に影響しやすいと思っている。

新加入だと馬渡のキックと犬飼のヘディングはかなりのもの

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