浦レポ by 浦和フットボール通信

キャンプの最後は総合的に 戦術を機能させる大事な技術がさりげなく【沖縄キャンプ現地レポ16日目】

(Report by 轡田哲朗)

GKは100回以上セービングをしていたはず

浦和レッズの沖縄県トレーニングキャンプ、2月1日は午前と午後の2部練習が行われた。とはいえ、午前はほぼクールダウンとリカバリーの延長で、実質的には午後練習がメインだったと言えるだろう。

ただ、それはチームの多数を占めるフィールドプレーヤーに視点を置いた話であり、GKは午前からなかなかに「エグい」メニューをやっていた。ジョアン・ミレッGKコーチによる、連続性のあるメニューにGKたちは完全に息が上がって、最終的には倒れ込むようになっていた。ただ、喜ばしいのは、この日から鈴木彩艶が合流していたことだ。

そのメニューは10本連続のセービングで、それだけ聞くと「1000本ノック」のように根性系のトレーニングに聞こえるかもしれないが、そもそもセービングのために体を倒した状態から、良い形で起き上がることができなければ次のボールに飛べない。この起き上がる動作、次につなげる動作はミレッGKコーチが丁寧に指導してきた部分なので、それがつながっているとも言える。そして、これを近い距離、ミドルシュートのような距離、地を這うセービングと、飛ぶセービングを組み合わせながら何回もやるので、彼らは冗談抜きに100本を超えるセービング動作をしたことだろう。こうした理論と実践の積み重ねが、公式戦のピッチで1点を守るシーンにつながるのを見るのが楽しみになる。

戦術を機能させるのは選手、技術的に重要なアプローチ

そして午後になると、トレーニング全体の目的としてはビルドアップのものになった。そのウォーミングアップ段階として、先日にも紹介した「サリーダ・ラボルピアーナ」の動きとパス交換がされていたが、今日のトレーニングの中で印象的だった声掛けを紹介してみたい。それが「止める時は必ずオープンに」というものだった。

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