柴戸海が昨年一年で成長したと感じている部分 激戦区のボランチを勝ち抜く自信もみせる
(Report by 河合貴子)
働き蜂がさらに進化
柴戸海選手は、「見える世界が変わった」と目を輝かせた。今までチームNO.1を誇る持久力で働き蜂となって縦横無尽にプレーをして黒子となってチームを牽引していた柴戸選手であったが、昨シーズンの序盤はリカルド・ロドリゲス監督の戦術を理解するのに苦しんだ印象がある。試合出場の機会を奪われた中、柴戸選手は試行錯誤しながら覚醒していった。ある意味、考える力があり、クレバーな選手だ。
「試合に出るために何が必要か」「リカルド監督のボランチに求める役割や能力」を考え、整理し具現化していったのだ。
「1つは、ボールを握る立ち位置というところで、(ボールに)寄り過ぎちゃう。相手関係なしに、ボールへ向かっていっちゃうことが多かった。自分がそこに立つことで、相手が自分を意識しないといけなくなり、他が空くという1つの考え方だ。自分がそこに立つことで、フリーなら前を向けるし、自分を警戒して相手の重心が自分に向けば周りの選手が空く。あとはボールを受けたときに、まず前を向く」と答えを導きだしていた。
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