浦レポ by 浦和フットボール通信

事前の準備が反映された守備 攻撃のスピードコントロールを解決したい【轡田哲朗レッズレビュー/J第5節札幌戦】

(Report by 轡田哲朗)

4-3-3に近い形で効率的にゲームを進めようとしたスタメン

浦和レッズは2日にリーグ戦の8試合目、北海道コンサドーレ札幌とのアウェーゲームに1-1で引き分けた。これまでの相性の悪さを考えると、結果だけを見れば悪いものではなかったと言えるだろう。一方で、ラスト15分ほどで相手が退場者を出したことなど、試合を見た上で総合的な考え方をすると勝っておきたかったとも言えた。

このゲームでは4-4-2のブロックになるタイミングもあったが、全体的には4-3-3に近い形で過ごす時間が長くなったので、布陣図もそのようにしておきたい。ダヴィド・モーベルグは初スタメンで、インサイドハーフと左サイドを兼任するような位置には明本考浩が入った。もし伊藤敦樹の状態が良ければこのポジションで使いたかったのかもしれない。関根貴大もこのポジションでプレーできるだろうけど、試合後のモーベルグが、56分間のプレータイムについて「もう何分かはやれたと思うけど・・・」と話したくらいのコンディションだったようだから、ベンチに残しておきたかったのかもしれない。

一方の札幌は浦和ボール時にはマンツーマン気味の所作をするチームだが、浦和から期限付き移籍中の興梠慎三はこのゲームに出場できないので、最前線はガブリエル・シャビエルだった。こういうタイプの選手を一番前に置くあたりはミハイロ・ペトロヴィッチ監督らしい部分だったとも思うけれども、後半に入って中島が入った後の方が圧力は強かった。

システムの意図するものは、目的を達成するための手段

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