浦レポ by 浦和フットボール通信

15分で勝負を決めた大会初戦 注目される6試合トータルの戦い方【轡田哲朗レッズレビュー/ACLセーラーズ戦】

(Report by 轡田哲朗)

GKは鈴木彩艶を起用、昨季のルヴァン杯のように大会を任せるか

浦和レッズは15日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の初戦、ライオンシティ・セーラーズ(シンガポール)戦に4-1で勝利した。前半の15分までに相手の守備がほころんでいる場所を突いて決定機を作り、それをスコアに反映したことが何よりも素晴らしいことだったと言える。後半開始直後に4点目を奪った後に追加点が生まれなかったことについて、リカルド・ロドリゲス監督が「まだゴールを取れたということもありますし、そういったところはまだ満足はしていません」と話したように上を見ればキリがない。しかし、大会初戦であり国際試合が初めてというような選手もいる中では、十分に満足度の高い結果を残したと言えるだろう。

この試合のスタメンはGKに鈴木彩艶が起用された。昨季のルヴァン杯は、彼がリーグ戦のスタメンを取った期間以外は基本的に大会を任された。それを考えると、リーグ戦でのスタメン交代が起こらない限りはACLを彩艶に任せるかもしれない。他ではボランチに伊藤敦樹が戻ってきたが、FC東京戦に近いメンバーが並んだ。多くの選手がプレー可能なところだと左サイドバックは大畑歩夢、サイドハーフは右がダヴィド・モーベルグ、左が松尾佑介の配置で、センターバックとボランチはそれぞれ右にアレクサンダー・ショルツと岩尾憲、左に岩波拓也と伊藤だった。ここは後半のスタートから左右を入れ替えるのだが、それはビルドアップの時に岩波と岩尾が中央を取りやすいように調整している側面があると言えそうだ。

この大会では試合毎に外国人枠、3人+アジア枠1人を選定する必要があるので、アレックス・シャルクはベンチ外に。また、そのベンチ入りメンバーも10人が選択できるので、例えば関根貴大、大久保智明、松崎快といった普段のJリーグなら多くて2人、場合によっては1人になってしまいそうな選手たちも全員がスタンバイした。

相手の壊れている部分を突いて勝負を決めた2得点

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