浦レポ by 浦和フットボール通信

大邱に完封負けを喫してACL初黒星 ブロックを退いた相手を崩せず【河合貴子 試合のポイント/ACL2022大邱戦】

(Report by 河合貴子)

大邱相手にACL初黒星

ACLグループステージ第3戦で、浦和は厳しい現実を突きつけられてしまった。どんなにボールをポゼッションしても、ゴールが遠い試合になってしまった。試合をうまくコントロールしていたのは、Fグループの中で最大の強敵と目されていた大邱FCだ。しっかりと浦和対策してきた大邱の牙城を崩せずに、53分にピッチの幅をうまく使われて左サイドへと展開され、鈴木圭太選手のアーリークロスに合わせたセガ選手のヘディングシュートが決まり失点。最後の笛が鳴るまでゴールを目指すも、大邱に逃げ切られ0-1でACL初黒星になってしまった。

浦和は、大邱戦に照準を合わせて温存していた酒井宏樹選手や大畑歩夢選手など山東泰山戦からスタメンを8人入れ替えてローテーションして挑んだ。一方の大邱は、7人の選手を入れ替えてきたが、オ・スンフン選手を始めチョン・テウク選手、イ・ジンヨン選手など浦和戦が初戦であった。

試合開始から主導権を握った浦和ではあったが、5-4-1とブロックを退く大邱に苦戦を強いられてしまった。大邱のブロックは、非常にコンパクトに形成されており、ボールサイドへのスライドも早く激しいプレスを掛けてきたのだ。浦和はボールをポゼッションするものの、松尾佑介選手のスピードを生かすスペースもなく、攻撃のスイッチを入れるクサビの縦パスもなかなか入れられない展開になってしまった。大邱は、しっかりとした守備網でボールを奪うと鋭いカウンターを仕掛けてきた。明らかにここまで対戦してきたライオン・シティ・セーラーズFCや山東とは、守備面でも攻撃面でもスキルの違いがあった。

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