浦レポ by 浦和フットボール通信

トライするから分かることがある これがスタートライン【轡田哲朗レッズレビュー/ACL2022大邱戦】

(Report by 轡田哲朗)

首位通過を目指す上では痛すぎる引き分け

浦和レッズは24日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第4戦、大邱FC(韓国)戦に0-0で引き分けた。これで浦和と大邱、ライオンシティ・セーラーズ(シンガポール)が勝ち点7で並んだものの、基本的に首位を争うことになるだろう大邱との直接対決の成績が1分1敗になったことから、浦和が残り2連勝しても大邱が山東泰山(中国)とライオンシティとの連戦に同じ結果を出せば大邱が首位になる。そうした意味ではグループ通過には痛すぎる引き分けだと言える。

今回のヴィッセル神戸が入ったグループで上海ポート(中国)が出場辞退したことによる2位の成績計算方法など、その辺りのところは第5戦を終えた時点に譲りたい。覚えておくべきは、浦和は残り2連勝した上で大邱の失敗を待つ立場になったということだ。

浦和は岩尾憲が出場停止だったこともあり、柴戸海と伊藤敦樹の強度があるダブルボランチを採用し、ベンチメンバーに平野佑一が戻ってきた。後半に途中出場することになる平野は、少ない時間でも違いを見せるプレーが少なからずあったし、あらためてボランチの有力な選択肢になれる選手だ。そして、外国人枠のところではキャスパー・ユンカーではなくアレックス・シャルクを選択して前に置いた。これが良かったのかどうかは、試合展開を見る限り何とも言えない部分もあるが、第3戦で接触のあった手を気にしていたことと、ちょっと乗り切れていない感じを重要視したのかもしれない。全体的には1試合前の後半途中で交代を行った後のメンバーが多くピッチに立った。

受ける前に上手く距離を取れるモーベルグの良さ

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