浦レポ by 浦和フットボール通信

2021年度は152万の黒字で2年連続の赤字を逃れる 立花社長が現状の経営状況、今後の展開について語る【定時株主総会後記者会見全文レポ】

浦和レッズ第31回定時株主総会後に、新たに代表取締役に重任した立花洋一社長が、決算報告について会見を行った。その模様を全文レポートする。

立花洋一代表取締役社長
先ほど開催された第31回定時株主総会、及び臨時取締役会におきまして、事業報告の承認及び、代表取締役に重任されましたことをご報告させていただきます。

2021年度の事業を顧みた時に2年連続のコロナ禍の影響ということで、非常に厳しい事業環境が継続したシーズンとなりました。入場制限が更に厳しいに一年になったことから入場料収入は4億円から試合数が増えたこともありましたが6億円になりましたが、2019年の23億円には遠く及ばない結果となりました。そうした中で、新たな挑戦を続けることで、モチベーションの向上に取り組んだ1年でございました。多くのファン・サポーター、パートナー企業、そしてホームタウンの皆様の浦和レッズに注がれる深い愛情を感じながら常にその愛情にお応えすることをクラブ全員が考えて行動に移す。そういったことの重要性をさらに感じました。昨年度決算では、クラブ存続のための純資産を減らす事なく、152万円でしたが当期純利益を計上することができました。これもファン・サポーターの皆さんからのご寄付。厳しい事業環境にも関わらず引き続きご支援を頂いたパートナーの皆様、新たにパートナーとなってくださった皆さんのおかげであり、改めて深く感謝申し上げます。またチーム成績においても天皇杯、皇后杯のダブル優勝ができたことで、ステークホルダーの皆様に少しは恩返しができたと感じております。今シーズンもチーム改革、クラブ改革を進めるにあたりまして、越えければならない高いハードルが待ち受けています。コロナ禍が続く中、それを超えるためにクラブのメンバー全員が力をあわせて、チャレンジ精神を忘れることなく、何より風通しをよくして良好なコミュニケーションを推し量ってすすめてまいります。またメディアの皆様がコロナ前のように取材対応ができることを切に願っていますし、ファン・サポーターの皆様が満員の埼スタで声を出してサポートできる日が一日でも早く実現できるように積極的に関係各所に働きかけてまいります。最後になりましたが、クラブ一丸となってコロナに打ち勝ち、勝利で皆様に誇りと喜びをお届けして、笑顔になっていただけるように、浦和を背負う責任を全うしながら全力を尽くしてまいりますので、何卒引き続きのご指導ご鞭撻のほどを宜しくお願い申し上げます。

―コロナ禍の中で2年連続ご苦労が多かったと思います。そういった中で企業努力をしてきたとおもいますが、そこの手応えみたいな部分はどのように感じてらっしゃいますか?

業績という部分では昨シーズン始まって、またこういう状況だと、すごく大きな赤字になりそうだなという、そういう時期もあったんだけど、浦和レッズにとっては2年連続の赤字は過去ありませんし、こういう中でもなんとか経営的には持ちこたえないといけないという部分では、クラブのメンバーが一丸となって、色々なことを前向きに取り組んでもらったこともありますし、チームのメンバーも天皇杯、皇后杯を獲ったり、頑張ってくれた結果という意味では、すごく感謝してますし、でもそれを支えてくれたのはやっぱり最高のファン・サポーター、パートナーもうこれしかないと思っています。

―引き続きコロナ禍の中で厳しい状況が続いていくと思いますが、より一層の企業努力をしていくためにはどういうことが必要だと感じていますか。

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