浦レポ by 浦和フットボール通信

2ゴールでWEリーグ初代得点王に前進の菅澤優衣香「チームを勝たせる得点と、最終的に得点女王を取りたい」【河合貴子 試合のポイント/WE11節新潟戦】

(Report by 河合貴子)

敵地で4得点で新潟に勝利

ホーム浦和駒場スタジアムでアルビレックス新潟レディースに2-0と完封勝利を飾ってから中3日、今度はコロナ禍の影響で延長されていたアウェイ新潟戦に三菱重工浦和レッズレディースは臨んだ。

浦和が引き分け以下となると首位を独走するINAC神戸レオネッサが、翌日に控えているサンフレッチェ広島レジーナ戦の前に優勝が決まってしまう。浦和としたら、しっかりと勝利を収めて神戸にプレッシャーを掛け、初代女王へのわずかな望みを繋げたいところであった。楠瀬監督は「引き分けも許されない闘い」と選手たちを鼓舞して挑んだ結果、4-2で勝利を収めた。

ホームでの勝利の勢いのまま浦和はスタメンを代えずに挑んだが、新潟は温存していた上尾野辺選手、平尾選手たちを起用し4選手も入れ替えてきた。そして、上尾野辺選手をトップ下に置き3-5-2と攻撃的な姿勢で試合開始から仕掛けてきたのだ。さらに、芝生の深さも影響して浦和らしいテンポの良いパス回しができなかった。

楠瀬監督は「上尾野辺選手が出てくれた方が、チャンスメイクでそこを必ず経由する。準備しやすい」とニヤリと笑い「間、間に入ってくる。アシストやアシストのアシストとか、良いボールを出す。うちが複数点を獲らないと勝てない。これが1点勝負なら分からないゲームになった」と安堵の表情を浮かべた。

浦和が主導権を握り始めたのは、試合開始から10分ぐらい経過してからであった。新潟が攻守においてアグレッシブに仕掛けてきたこの時間帯に失点していたら、試合の行方は本当に分からなかっただろう。

「プレッシャーで押される感じがあって、ズルズルと下がってしまった。高橋と南がグッと押し出してくれたので、だんだん中盤でボールを拾えるようになった」と楠瀬監督は振り返った。

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