浦レポ by 浦和フットボール通信

決定機を生かせず、スコアレスドロー リーグ戦4試合連続の引き分けに【河合貴子 試合のポイント/J12節柏戦】

(Report by 河合貴子)

1カ月ぶりのリーグ戦は痛み分けの結果に

「全体的に良い試合だったと思う。我々の方が、勝利に近かったと思う」とリカルド・ロドリゲス監督は、アウェイでの柏レイソル戦を終えて悔しそうに話した。ACLラウンド16進出を決めて、その勢いで低迷するリーグ戦の浮上のキッカケとなる勝利が欲しい試合であった。決定的なチャンスは、浦和にも柏にもあった。しかし、両チームともに決定機を生かせずに痛み分けのスコアレスドローとなってしまった。

柏は、5-3-2とブロックを退いて挑んできた。だが、この5バックのブロックがずるずると下がらずにオーガーナイズされておりコンパクトで、ボールを奪うとカウンターを仕掛ける非常に厄介なものであった。

前半のボールの支配率は、浦和が69%であった。だが放ったシュートは、浦和が4本、柏が3本であった。ACLで好調さをみせていた平野佑一選手が、6試合(3月6日ホーム湘南戦)ぶりにスタメン起用され、柴戸海選手と江坂選手でピッチの中央で絶妙なバランスで攻撃を仕掛けていった。

最初に決定機を作りだしたのは浦和だ。6分、リズム良く左サイドでパスを繋ぎ、関根貴大選手が入れたアーリークロスのこぼれ球を江坂任選手がフリーでボレーシュートを放つも枠を捉えることができなかった。さらに、素早いFKのリスタートから江坂選手がDFの背後を狙ったダヴィド・モーベルグ選手へ。しかし、古賀選手にシュートコースをうまく消されてしまった。狙いが良かっただけにもったいないシーンであった。

しかし28分、相手のロングフィードを拾った岩波拓也選手のトラップが流れたところを細谷選手につけ込まれて奪われたマイナスのクロスに森選手がシュートを放つもアレクサンダー・ショルツ選手がしっかりとブロック。

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