浦レポ by 浦和フットボール通信

C大阪に敗れて8戦勝ち無し 宮本優太のプレーに泥沼脱却のカギを感じた【河合貴子 試合のポイント/J15節C大阪戦】

(Report by 河合貴子)

7試合連続引き分けからの黒星

J1史上タイ記録となる泥沼の7試合連続引き分けと、不名誉な歴史に名を刻んでしまった浦和。アウェイ2連戦での勝利を誓い、乗り込んだセレッソ大阪戦では、泥沼から抜け出すことが出来ずに0-2と完敗してしまった。「内容が悪くて勝てていないのは分かるが、悪くないのに勝てないのはモヤモヤします」とコメントした平野佑一選手の言葉通り、ピッチの中で闘った選手だけでなく浦和を愛する人々もフラストレーションが溜まる結果であった。

前半を終了した段階でボールの支配率は、浦和の61%だ。だが、支配率の割にはC大阪の4-4-2のブロックに苦戦を強いられた。決定的なチャンスは浦和にもC大阪にもある中で若干だが浦和の方が優勢の前半であった。

最初に決定機を作りだしたのはC大阪だ。10分、GKキム・ジョンヒョン選手からの正確なビルドアップが松田選手に渡ると、そこを起点に縦パスを受けた毎熊選手のグラウンダーのクロスにジョアン・パトリッキ選手が走り込んでダイレクトシュートを放ってきた。パトリッキ選手のシュートは西川周作選手がしっかりと抑えたが、見事な展開であった。

ボールを保持しながら主導権を握る浦和の決定機は3つだ。1つは、24分にキム・ジョンヒョン選手のキックが、前線からプレスをかけるポジションを取っていた小泉佳穂選手に当たり、エリア内でそれを拾ったキャスパー・ユンカー選手が冷静に小泉選手へとパスを送り、小泉選手もDFと1対1になりながらも無人のゴールへと落ち着いて流し込んだ。浦和が先制したと思いきや、VARの確認によりユンカー選手がオフサイドの判定となりノーゴール。

だが、その3分後にはユンカー選手、アレックス・シャルク選手、小泉選手と素早い展開でC大阪陣内へと攻め込み、小泉選手のクロスをファーサイドで合わせたシャルク選手のシュートが右ポストに直撃!跳ね返りをユンカー選手が狙うもわずかに足が届かなかった。

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