浦レポ by 浦和フットボール通信

トーナメントの大前提は勝てば何でもOK その上で欲しいボーナスは【轡田哲朗レッズプレビュー/天皇杯2回戦福島戦】

(Report by 轡田哲朗)

同一カテゴリーで10試合3失点はかなりのこと

浦和レッズは6月1日に天皇杯2回戦で福島ユナイテッドと対戦する。彼らはJ3で4位のチームであり、2カテゴリー違う対戦相手になる。そうは言っても今季のリーグ戦を10試合で3失点というチームで、なかなか同カテゴリー内でこういう成績を残すのは難しい。意外と楽じゃないタイプのチームが当たったなという印象で、それこそ得点も失点も多いようなチームの方が今の浦和には与しやすかったかもしれない。

当たり前だけど天皇杯のような一発勝負のトーナメントというのは1試合の結果で全てが判断されていくものであって、勝利以上に大事なものはない。昨季も2回戦から4回戦はカテゴリーが下の相手に3試合連続で1-0の勝ち上がりだったが、得失点差が比較されることもないので、次の試合につながっていく要素を挙げるなら累積警告くらいだろう。だから、以前にも記したことがあるように付加価値のあるボーナスポイントは存在するけれども、勝てば100点、負ければ0点というゲームだ。

リカルド・ロドリゲス監督は「勝つ確率の高いメンバーで臨む」という言い方をしていた。とはいえ、これは「コンディションを考えたら彼が良かった」「彼のモチベーションに期待した」などと言えば誰を起用してもウソにはならないのだけど、ある程度はリーグ戦でも出場機会のある選手たちがピッチに立つと見られる。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の最終戦のように、点差がつけば起用を考えるという選手もいるかもしれない。

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