浦レポ by 浦和フットボール通信

ブライアン・リンセンはどんなストライカー?「170㎝の鉄人」【オランダリーグを取材する中田徹氏によるレポ】

(Report by 中田徹)なかた・とおる/1966年生まれ。転勤族だったため、住む先々の土地でサッカーを楽しむことが基本姿勢。W杯やユーロ(欧州選手権)をはじめオランダリーグ、ベルギーリーグなどを現地取材、リポートしている。

フェイエノールトを代表する選手が加入

21世紀に入ってからオランダリーグで100ゴールを決めた選手は8人いる。

クラース・ヤン・フンテラール オランダ代表 154ゴール
ディルク・カイト オランダ代表 153ゴール(20世紀6G含む)
ルーク・デ・ヨング オランダ代表 135ゴール
マシュー・アモアー ガーナ代表 117ゴール(20世紀3G含む)
ブレイズ・ヌクフォ スイス代表 114ゴール
ブライアン・リンセン☆ 108ゴール
ドゥシャン・タディッチ☆ セルビア代表 108ゴール
ステフェン・ベルフハウス☆ オランダ代表 100ゴール
(名前後ろの☆は現役)

各国を代表する名選手がリストに名を連ねる中、リンセンだけは“ローカル・ヒーロー”の称号がふさわしい。「サッカーの魅力は『究極のインターナショナルスポーツ』であり『究極のドメスティック・スポーツ』である、その矛盾にある」と考える私にとって“ローカル・ヒーロー”は褒め言葉の一つだ。

彼のキャリアを振り返ると一段ずつ堅実に階段を上がっていったのが分かる。

・故郷リンブルフの3クラブ(フォルトゥナ・シッタルト、MVV、VVV)で育成→2部リーグ→1部リーグとプロの下地をしっかり作った時期
・ヘラクレスで2シーズン連続二桁ゴールを決めて、自信を深めた時期
・フローニンゲンで好不調の激しい2シーズンを過ごしながら、最後の9試合で9ゴールを固め取りし、急成長を示した時期。ELを初めて経験
・フィテッセで15ゴール(キャリアハイ)、12ゴール、14ゴールを決め、2年目途中からキャプテンマークを巻いた成熟期。ELではラツィオ・ローマとの2戦で2ゴール
・30歳にして『トラディッショナル・トップ3(伝統の3クラブ)』の一つ、フェイエノールトまで上り詰める。当初は結果を残せず苦労したものの、この2年間でエースストライカーとして信頼されるようになり、名門復活のキーマンの一人となった時期。カンファレンスリーグでは準優勝

リンセンの能力の一つが“攻撃のポジションならどこでもこなせる”というポリバレント性だ。近年はストライカー、左ウイング(カットイン型)をメインにしているのは確かだが、過去には右ウイングやトップ下で活躍した時期があったし、オランダの主要システムである4-3-3、4-2-3-1以外でも、4-4-2の2トップの一角として存在感を示したときもあった。

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