浦レポ by 浦和フットボール通信

PSG戦から見る出場機会 補強は必要だと思いますか?(1年半ぶり2回目)【轡田哲朗レッズレビュー/PSG戦】

(Report by 轡田哲朗)

プレータイムの配分が優先、典型的なトレーニングマッチ

浦和レッズは23日にフランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)の日本ツアー第2戦で戦い、0-3で敗れた。リオネル・メッシ、キリアン・エムバペ、ネイマールのネームバリューある3選手が象徴するような世界的スター軍団との国際親善試合は、今季の有観客試合の中で最も結果が何かに作用することのない試合だったから、勝った負けたに対するプレッシャーは必要がない。

もっとも、前半10分過ぎまでに浦和が仕掛けたハイプレスに相手が面食らっている間に1点を取ったかどうかが結果に影響しただろうというのは、決めるべき場面を逃して勝ち点を失ってきたシーズンを象徴した部分はある。むしろ、PSGからゴールを奪えばその映像がフランスなどで流れることもあるし、ファインゴールなら欧州サッカー系のポータルサイトで紹介されることもある。その意味で、浦和は別に何かを失わなかったけれども、キャリアの形成という意味で選手単位の機会損失は発生しているかもしれない。例を挙げるなら日本代表がイタリア代表と埼スタで国際親善試合をした際に柳沢敦が決めたファインゴールはイタリアでかなり紹介されたし、当時よりもさらにネット社会となっている今はもっと大きな宣伝効果があっただろう。

このゲームで浦和はアレクサンダー・ショルツ、大久保智明、木原励をベンチから外している。また、新型コロナウイルスに陽性反応を示したことが発表されたリカルド・ロドリゲス監督に代わり、小幡直嗣コーチが現場の指揮を執った。試合後の会見からも、リカさんがチームを離れている間のトレーニングも小幡さんが主導しているようだ。先に試合後会見の話を紹介すると、「プレータイムはあらかじめ考えていて、出場機会がなかった選手たちがこういう緊張感のあるゲームを経験していくというのは、今後のチームの底上げとしてすごく重要だという話をスタッフ間でしていました。プレー時間に関してはある程度決まっていました」ということだったので、全てを小幡さんが判断したわけでもなさそうだし、そういう意味では典型的なトレーニングマッチとしてこの機会を使ったといえる。

(残り 3731文字/全文: 4647文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ