浦レポ by 浦和フットボール通信

岩尾憲が自らのゴールがこれから進む道のために重要だったと感じた理由は

(Report by 河合貴子)

浦和のスタイルの着地点はどこにあるべきか

彼の話は非常に理路整然としているが、その一方で浦和のスタイルの着地点を探し求めて考え苦悩する一面がみえた。『ピッチ上の監督』と称される岩尾憲選手だ。

「あのスタジアムには、あのスタジアムの理想のフットボールがきっと存在していて、そこに向かっていく作業をしなければいけない」と険しい表情をした。そして「リカルド監督の徳島時代を理想としたときに、理想を追求すればいい方向にだけ進むのかというと、多分そんなこともないと思う。理想を得ようとすれば、何か失われるものも当然ある。何を取り・・・言葉を選ばずに言えば何を妥協して、お客さんのニーズに合わせられるかということも大事だ。『攻撃は最大の防御』じゃないですが、ボールを握っていれば相手のチャンスは減っていくし、そういった狙いを志向する監督ですので、そのような理想はあると思う。一方で、レッズにいる選手の特長やクラブの文化というか、ゴールに向かっていく姿勢や迫力の間でどこに着地するのかは僕もやっていて分からない。やりながらそれを作っていっているところだと思う。『どこに着地するかわからない』が、まだまだ見えにくいところに向かっている。ただ、それがハマったときにはスタジアムを含め、もっと爆発的な一体感を得られる瞬間があると思っている」と岩尾選手が模索していることが良く分かる話だ。

(残り 2015文字/全文: 2610文字)

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