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日本フットサル界の父” ミゲル・ロドリゴ現ベトナム代表監督に 独占インタビュー

ベトナムでの新たな挑戦、王者タイソンナムFCとベトナム代表監督を兼任

Q: ベトナムでは、代表監督だけでなく、タイソンナムFC の監督も兼任しています。代表とクラブの監督を兼任することについて、良い点と悪い点があれば、教えてください。

ミゲル「良い点は、現状、代表メンバーの 9 割がタイソンナムの選手ですから、長時間一緒に練習できるということ。悪い点としては、メディアからタイソンナムの選手やスタッフを贔屓していると邪推されること。実際は、実力さえあれば、どこのクラブの選手でも代表に招集します。ただ、タイソンナムには、国際経験豊富な選手がそろっているのも事実。有力選手が強豪クラブに集中するのは、どこの国でも同様です。タイならチョンブリー、日本なら名古屋といった具合です。」

Q: タイソンナムの監督としての初仕事は、7 月にホーチミンで開催された AFC フットサルクラブ選手権での指揮で、3 位という成績でした。この結果についてはどう感じていますか ?

ミゲル「準備期間が少ない中での大会でしたが、決勝トーナメントで、イラクとカタールのクラブを破っての 3 位です。現時点でタイとイランのクラブに勝つ力はありませんから、順当な結果と言えるでしょう。この大会のために、イランとブラジルから助っ人を補強して、目標だった 3 位に入ることができ、満足しています。」

Q: その後、ベトナム代表を率いて東南アジア競技大会(SEA Games)に 出場 し、こ ち らも3位銅メダルという結果でした。大会後の記者会見で監督も話していましたが、やはり4大会連続で金メダルを獲得したタイとの差は大きいでしょうか?

ミゲル「ご存じのとおりタイは、東南アジア最強です。ベトナムが勝つ可能性もなくはないですが、かなり難しいのが現実でしょう。今大会では、インドネシアがグループステージでタイに勝ちましたが、これは奇跡的と言えます。本来ベトナムは(東南アジアの 2 番手として)、マレーシアやインドネシアを相手に、違いを見せつけないといけないのですが、まだ自信がないのか、それが出来ていません。」

Q: ミゲル監督は以前、雑誌のインタビューで、「日本にはサムライスピリッツと規律があり、タイには創造性とファンタジーがある」と話していました。では、ベトナムにあるのは何でしょう ?

ミゲル「ベトナムから感じるのは、ハードワーク。そして、最後の 1 秒まであきらめない気持ち。チームワークも併せ持っています。これらはフットサルをするうえで、とても好ましい特徴です。」

Q: 監督は、SEA Games 終了後、今はチームに哲学を植え付ける段階と話していました。ミゲル監督がチーム作りをするにあたり、重視していることは何ですか ?

ミゲル「まずは、守備の約束事や意識をチーム全体に植え付けることに時間を費やしました。AFC クラブ選手権とSEA Games を終えた時点で、これはある程度達成できたと思っています。今後は、攻撃のパターンを増やして、弱点である決定力を改善していきたいです。」

Q: ベトナム代表監督としての最終目標は ?

ミゲル「最終的な目標は、AFC フットサル選手権でベスト 4 に入って、再びベトナムをW 杯出場に導くことです。簡単なことではありませんが、まずはアジアと東南アジアで行われる大会で結果を残し、一歩ずつ成長して、この目標に近づいていきたいと思っています。」

ミゲル・ロドリゴ(Miguel  Rodrigo)
1970 年、スペイン・バレンシア出身のフットサル指導者。スペイン、イタリア、ロシアのクラブ監督を歴任し、多彩な戦術を駆使することで“魔法使い”と呼ばれた。2006-07 シーズンには、スペイン最優秀監督に選出。2009 年に日本代表監督に就任し、2012年と2014年のAFC フットサル選手権で連覇。W  杯には、日本代表を率いて2回(2012、2014)、タイ代表を率いて1回(2016)出場。日本では、コーチングライセンス制度作りにも尽力し“、日本フットサル界の父”として広く愛された。2017 年6 月にベトナム代表監督に就任。

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