アジア杯敗退のベトナムがロッカールーム清掃、爽やかに大会を去る
UAEで開催中のAFCアジアカップ2019は1月24日に準々決勝のベトナム代表と日本代表の試合が行われ、ベトナム代表(通称ゴールデンスター)が0-1で惜しくも敗れて、ベスト8敗退となった。平均年齢23歳の若いチームは、大会中もはつらつとしたプレーで今大会のダークホースとなったが、敗退が決まった試合の後も、ロッカールームを清掃して、ホワイトボードに英語で「THANK YOU!」の文字を残し爽やかに大会を後にした。
ベトナム代表は、準々決勝で優勝候補の日本相手に後半のPKから失点して敗れたものの、2007年大会以来となるベスト8進出を果たすなど躍進。国民からは、「敗れたが彼らはベトナムの誇り。ベトナムの英雄だ。」と称えられ、国外からも賞賛の声が相次いだ。
ベトナム代表の主将クエ・ゴック・ハイとチームメイトは日本戦の後、使用したロッカールームを清掃して、片づけやすいよう飲料水のペットボトルを一か所にまとめた。また、大会を主催したアジアサッカー連盟(AFC)と大会実行委員会、そして、遠くアウェイまで足を運んでくれたベトナムサポーターと母国で声をからして応援してくれたファンたちに感謝の気持ちを伝えるべく、ロッカールームに「THANK YOU!」の文字を記した。その模様はチームスタッフが撮影してSNSに投稿。
この写真はすぐにSNS上で拡散。ベトナムのみならず、国外からも美しい行為と賛辞が送られた。これを見たフットサルベトナム代表のミゲル・ロドリゴ監督(元フットサル日本代表監督)は自身のSNSで下記のようなコメントを投稿した。
「これはまさに日本のマナー。ここベトナムでも日本式教育が普及していると分かる例だ。ボトルやテープの後片付け。これはタイとベトナムで、まず最初に私が根付かせようとしたマナーの一つ。教育=進歩だ。」