ベトナムフットボールダイジェスト+

AFF U-22選手権2019に臨むベトナム代表から注目の5選手を紹介

カンボジアの首都プノンペンで2月中旬に開幕するAFF U-22選手権2019に出場するU-22ベトナム代表。一つ二つ前の世代が“ベトナムのメッシ”FWグエン・コン・フオン、“若き王様”MFグエン・クアン・ハイなどのスター選手を擁していたのに対し、現在のU-22ベトナム代表に現時点で目立ったスターはおらず、小粒な印象は否めない。しかし、現U-22代表も個々のレベルは高く、チームとしてのまとまりもある。今回は、そんなU-22ベトナム代表から注目すべき5人の選手を紹介する。

1. MFファン・タイン・ハウ(HAGL)

左利きのテクニシャンで“小さなグエン・クアン・ハイ”とも呼ばれる技巧派。フィジカルが弱点とされるが、ゲームメイクには定評があり、年代別のベトナム代表でも中盤の要として活躍。昨年末のU-21ベトナム選手権でも数々の印象的なプレーを見せて、得点王にも輝き、AFCアジアカップ2019に向けたベトナム代表のキャンプメンバーに招集された。最終メンバーに残ることは出来なかったが、ベトナムのファンが最も期待している若手の一人である。

2. MFルオン・ホアン・ナム(HAGL)

現U-22ベトナム代表で最も経験豊富なのがルオン・ホアン・ナムだろう。2017年のU-20ワールドカップに出場した後、2017シーズンは出場機会を求めてHAGLからロンアンFCに期限付き移籍。2018シーズンも、引き続きハイフォンFCに期限付き移籍していた。レンタル先のチームでは、セントラルミッドフィルダーとしてチームを支えてきた。昨年末のU-21ベトナム選手権でも、この160cmに満たない小柄なミッドフィルダーは、チームメイトとの見事な連携と高い技術、戦術眼を見せていた。

3. FWディン・タイン・ビン(HAGL)

現U-22ベトナム代表の前線において最も得点のにおいを感じさせる選手は、間違いなくディン・タイン・ビンだ。一瞬の速さとポジション取りの巧さが武器の点取り屋。昨季は2部ベトテルFCに期限付き移籍して、チームの1部昇格に貢献した。年末のU-21ベトナム選手権ではHAGLに復帰して、古巣のチームメイトと共に躍動。前述のMFファン・タイン・ハウ、MFルオン・ホアン・ナムと共にAFCアジアカップ2019に向けたベトナム代表のキャンプメンバーにも招集されたが、同じく最終メンバーからは漏れた。

4. MFブイ・ティエン・ズン(SHBダナン)

U-23ベトナム代表の守護神ブイ・ティエン・ズン(Bùi Tiến Dũng)を実兄に持つMFブイ・ティエン・ズン(Bùi Tiến Dụng※声調記号違い)は、ベトナムサッカーファンの間では既に名の知られた存在。名門PVFアカデミー出身の中盤のダイナモで、昨年初めAFC U-23選手権の準優勝メンバーでもある。昨季は1部SHBダナンで19試合に出場。着実に実績を積んでいる。先日行われた蔚山現代との親善試合に向けたチーム練習で足首を負傷したが、軽傷のため、大会には間に合うと見られている。

5. DFゴー・トゥン・クオック(HCMC)

前述のブイ・ティエン・ズンと同じく名門PVFアカデミー出身。昨季は1部XSKTカントーで25試合に出場し1得点を記録した。昨年末のU-21ベトナム選手権とU-21タインニエン国際選手権出の活躍が認められ、AFCアジアカップ2019に向けたベトナム代表のキャンプメンバーに招集されたが、最終メンバーには残れなかった。高い守備力と強烈なロングシュート、精度の高いクロスを持つサイドバックで、今季からは1部ホーチミン・シティに活躍の場を移した。国際舞台での経験を積めば、今後本格的なA代表入りも期待できる逸材だ。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ