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Vリーグ2019開幕!タインホアとビンズオンの開幕戦はドロー

ベトナム1部Vリーグ2019が2月21日に開幕した。他の試合に先立ち行われたタインホアFCとベカメックス・ビンズオンの試合は、ホームのタインホアが前半にジャマイカ人FWリマリオのゴールで先制して試合を優位に進めたが、後半に追いつかれて1-1のドローに終わった。

ビンズオンの同点ゴールを決めた元U-20シエラレオネ代表マンソレー(写真:BONGDA+))

昨季終了後にメインスポンサーのFLCグループが脱退して資金的に厳しい状況にあるタインホアでは、今オフに主力選手の流出が相次ぎ、不安の中で開幕を迎えることになった。一方のビンズオンもベトナム代表のFWグエン・アイン・ドゥック、FWグエン・ティエン・リン、MFレ・タン・タイといったメンバーが怪我で欠場。どちらも苦しい台所事情で開幕戦に臨んだ。

前半立ち上がりから主導権を握ったのは、ホームのタインホア。しかし、新加入の助っ人選手たちの動きがいまいちで、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。こうなると、頼りになるのは、昨季途中加入で活躍したリマリオ。前線で孤立気味だったリマリオだが、35分にCKからリマリオが頭で合わせてタインホアが先制。前半を1-0で折り返す。

後半に入ると、ビンズオンが攻勢を強めるが、司令塔レ・タン・タイとポストプレーヤーのグエン・アイン・ドゥックの不在が響いてボールの収まりどころがなく、単調な攻撃が続く。それでも、ビンズオンは66分に新加入の元U-20アメリカ代表FWビクター・マンサレーのゴールで同点弾。その後、タインホアも攻めの采配で勝ち越し点を奪いにかかるも、決めきれずに試合はこのまま1-1で終了。

勝ち切れなかったタインホアだが、昨季の主力半分が抜けた現状、残された現存戦力で昨季のベトナムカップ王者ビンズオンを相手に、開幕黒星を避けられたことは、悪くない結果といえるかもしれない。

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