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AFF U-22選手権2019、ベトナムは鬼門ベスト4でインドネシアに惜敗

カンボジアで開催中のAFF U-22選手権2019は、2月24日に準決勝ベトナム代表(A組1位)とインドネシア代表(B組2位)の試合が行われた。試合は一進一退の攻防となったが、後半のフリーキックからこの日唯一の失点を喫したベトナムが0-1で惜敗した。

ベトナムは鬼門のベスト4で敗退(写真:VFF)

インドネシアは体力的に優れたチームだが、カンボジアの熱い気候と人工芝のピッチのせいで体力が奪われて自分たちの持ち味を活かしにくい状況。この試合の前半でベトナムの堅守速攻の戦術が機能したのは、こうした要因が大きかった。

ベトナムは、相手にボールを待たせながらカウンターで先制を狙う作戦。しかし、今大会3ゴールを挙げているエースストライカーのザイン・チュンを温存したことで攻撃の迫力に欠き、両チーム決定打のないまま前半をスコアレスで折り返す。

後半に入ると、試合がテンポアップ。徐々にインドネシアの圧力に押されるようになるが、ベトナムも集中した守備でしのいでいく。しかし、67分にゴール前のいい位置でフリーキックを与えてしまい、これを決められて失点。ついに試合の均衡が崩れる。ゴールが必要なベトナムはここから攻勢を強めるが、人数をかけたインドネシアの守備を最後まで崩すことが出来ず、試合はこのまま0-1でホイッスル。

ベトナムは今大会、守備は安定しているものの、カウンターに移るときの連動性やサポートがいまいちで、いい形でフィニッシュまで持ち込むシーンが少なく、今後に課題が残る敗戦。ベトナムはグループリーグ首位突破を決めたが、またしても鬼門のベスト4で歩みを止めることになった。

なお、同日行われた準決勝のもう一試合では、タイ代表(A組2位)がカンボジア代表(B組1位)にPK戦の末に勝利(0-0(5-3))。この結果、2月26日に行われる決勝のカードはタイvsインドネシア、ベトナムは3位決定戦でカンボジアと対戦することになった。

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