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ベトナムサッカーの“若き王様” グエン・クアン・ハイの素顔に迫るインタビューを一挙公開

「“試合に勝った”それって過去形だろ?つまりは過去の話だ。」AFC U-23選手権2020予選(兼東京オリンピック1次予選)グループKの最終節でタイ代表を4-0で下した後、ベトナム代表MFグエン・クアン・ハイが地元メディアに語った言葉だ。

ブルネイ、インドネシア、そして宿敵タイを下して3連勝で本大会出場を決めた“ベトナムの若き王様”は中盤で圧倒的な存在感を発揮してチームを牽引した。今回、初めてU-23代表でキャプテンを務めたグエン・クアン・ハイを地元メディアが直撃取材。22歳の若さでベトナムの国民的英雄となった青年の素顔に迫るインタビューをお届けする。

-この1年間、あなたとチームメイトは非常に多くの勝利を手にしてきました。それはあなたを満ち足りた気分にさせているのでしょうか?

「“試合に勝った”というのは過去形だろ?だから過去のことだ。過去に起きたことの全ては、それがどんな結果であったとしても、僕にとっては将来のための教訓に過ぎない。当たり前だけど、学びというのは終わりのないものだ。僕はいつだって野望を抱いている。色々なことに挑戦して、それを克服してやりたい。目標はいつも同じだ。全ての試合、全ての大会で勝ちたい。個人的には、サッカーのプレーはもちろん、心の部分、立ち振る舞いの部分、あらゆる面について毎日改善していきたいと思っている。」

-あなたは2017年のU-20ワールドカップでキャプテンマークを巻いたことがあります。そして、今回は初めてU-23代表の主将を務めました。どのような責任を背負っているのでしょう?前回主将を務めた時との違いはありますか?

「パク・ハンソ監督からキャプテンマークを渡されたとき、チームの中での僕の役割はさらに重要なものになると感じた。基本的にピッチに出たら全力で戦うだけなので、二つの大会に変わりはない。違いがあるとすれば、一つはU-20とはいえワールドカップ、もう一つはU-23ではあるが単なるアジアの大会に過ぎないということだ。主将を任されること自体は、特に問題ではないし、プレッシャーにもならない。その理由は、チームメイトからたくさんのサポートを受けていたからだ。チーム首脳陣も僕が主将の役割を果たせるように条件を整えてくれた。だから、この新しい役割も上手くこなすことが出来た。」

-AFC U-23選手権2020予選のインドネシア戦は、試合終了間際のゴールで破る薄氷の勝利でした。試合後に、監督やコーチ抜きの選手たちだけのミーティングを開きましたね。どんなことを話し合ったのですか?

「今、あなたはそれをミーティングと呼んだけど、それは少し正確じゃない。それにインドネシア戦の時だけじゃなく、ほとんど全ての試合後にチームメイトで集まって話し合っている。これは互いの関係を保ち、モチベーションに繋げていくためのもの。僕にとって、そういう関係性は同僚として、何より友人として当たり前のことだ。」

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