ベトナムフットボールダイジェスト+

U-18国際親善試合「JapaFunCup」は東南ア選抜が東北選抜にPK勝ち

6月22日、ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ(福島県)で、サッカー国際親善試合「JapaFunCup(ジャパファンカップ)」が行われ、U-18東南アジア選抜チーム「ASIAN ELEVEN」とU-18 東北選抜が対戦した。試合は0-0のまま90分で決着がつかず、PK戦(5-4)の結果でASIAN ELEVENが勝利した。

©JFA

国際交流基金アジアセンターが公益財団法人日本サッカー協会(JFA)と共催し、日本と東南アジアの文化交流の祭典「響きあうアジア2019」の一環として開催した「JapaFunCup」は、東南アジア11か国から選抜されたU-18選手からなるチーム「ASIAN ELEVEN」と、東北各県出身から選抜されたU-18選手からなるチームとが対決した国際親善大会。

会場となったJヴィレッジは、スポーツ復興・震災復興のシンボルとしてだけでなく、東京2020オリンピック競技大会 聖火リレー出発地、ラグビーワールドカップのアルゼンチン代表合宿所など、世界と日本をスポーツでつなぐ拠点としても注目されている。本大会は、アジアセンターが2014年から行ってきた、東南アジアと日本の間におけるサッカー人材の育成、及び国境を越えて知識・経験の共有を図る事業の集大成として行われた。

©JFA

「ASIAN ELEVEN」監督は、元Jリーグ選手で現在は東南アジアでアンダー世代の育成に携わり、ミャンマーナショナルチームU-15代表監督も務める古賀琢磨氏、東北選抜監督は青森県出身の元サッカー選手で、復興支援特任コーチを務めたこともある手倉森浩氏が務めた。

古賀監督は試合を振り返り、「今回選ばれた各国の選手は、非常に能力が高く、良い試合ができた。これからも、こうしたチームで経験をつみ、アジア全体のサッカーの強化につながることを願っている」とコメント。

手倉森監督は「試合に負けたのは残念だったが、東南アジアの選手のレベルの高さは予想以上だった。選手にとっては良い経験になったと思う。今後は東北サッカーの底上げも図っていきたい」とコメントした。

また、ASIAN ELEVENのキャプテンを務めたチャーンナロン・プロムシーケーオ選手(タイ)は、「今回様々な国の選手とプレーし、最初はコミュニケーションが難しい部分もあったが、サッカーは共通言語なので試合では問題にならなかった。とても楽しむことができた」と本大会を振り返った。

本大会は、アジアセンターがこれまで5年にわたり行ってきた、サッカーによる相互交流の成果を振り返る機会にもなった。日本と東南アジアが、今後も共に切磋琢磨しながらサッカーの未来を考えていくことで、本事業が日本と東南アジアとの関係をさらに深めるための起点となると期待されている。なお、「ASIAN ELEVEN」は、東南アジアでも交流活動を展開していく予定。

©JFA

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ