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【ベトナムリーグ助っ人列伝】ブラジル出身帰化選手サントス、一瞬の輝きに終わった幻のベトナム代表GK

2mの巨体でゴールマウスに立ち塞がるブラジル出身のGKファビオ・ドス・サントスはかつて、ベトナムで最も人気があるサッカー選手の一人だった。しかし、ベトナム国籍を取得して「ファン・バン・サントス」を名乗るようになって以降、それまで圧倒的な存在感を示し「キングコング」や「恐竜」と呼ばれていた名GKは「カメレオン」に変わってしまった。

たった1試合で善玉から悪役に転落

ファビオ・ドス・サントスは、2001年にベトナム1部ドンタム・ロンアンFC(現ロンアンFC)に加入し、2002年には最優秀外国人選手に選ばれた。2005年と2006年には、ポルトガルの名将エンリケ・カリスト監督のもとでリーグ2連覇に大きく貢献。ゴール前の存在感もさることながら、攻撃の起点となる正確なフィードは、当時のロンアンの大きな武器となった。強烈なキック力を活かしてフリーキックのキッカーを任されることもあり、超攻撃的GKとして一世を風靡したのだ。なお、ロンアン時代には206試合に出場して22得点を挙げている。

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