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【ベトナムリーグ助っ人列伝】ケニア出身帰化選手グエン・ロジャース、“ベトナムで夢を掴んだ男”

ケニア出身の帰化MFグエン・ロジャース(本名:ロジャース・オムンスラー・ナンドワ、現在38歳)が地元メディアに語ったベトナムでのサクセスストーリー。それはまるで“おとぎ話”のようだ。それは真実なのか、あるいは脚色された物語なのか。

「僕はケニア生まれのグエン・ロジャース」

2011年5月、ある記事がケニアのスポーツサイト「Michezo Afrika」に掲載された。タイトルは「ナンドワ選手が国籍変更でベトナムをサポート」。記事では、帰化後のベトナム名がグエン・ロジャースになることも紹介していた。

ロジャースはケニア西部にあるリフトバレー州トランスゾイア県キタレ市の農家に生まれた。この地で生まれ育った他の多くの男児と同様に、早くから家業の手伝いをしなければならなかった。ある日、友人たちと一緒にボールを蹴っていると、地元キタレ高校から入学の誘いを受けた。ロジャースの豪快なシュートが評判になってスカウトされたのだ。

その後、ロジャースは2000年に設立されたトランゾイア県サッカーセンターのクラブチームに入団した。しかし、給料は微々たるものだったため、ロジャースは更なるチャンスを求めて、ウガンダに渡る。2005年には“ツテ”を頼りにベトナムを訪問を決意。荷物はリュックサックが一つとくたびれたスパイクだけだった。

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