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新型コロナで中断のベトナムリーグ、5月15日の再開で調整中

ベトナムプロサッカー株式会社(VPF)は4月16日、新型コロナウイルス禍で中断・延期している国内リーグについて、5月15日に再開する方向で調整していると発表した。ただし、今後の状況次第ではさらに延期となる可能性もある。

VPFは3月31日に開いた1部Vリーグの各クラブ首脳陣とのオンライン会合で意見聴取を実施。また、2部ディヴィジョン1(Vリーグ2)の各クラブには書面にて意見聴取を行った。この結果を踏まえて、リーグ実行委員会は、5月15日に国内リーグを再開し、合わせてベトナムカップの日程も調整していく方針を示した。しかし、実際の開催については、新型コロナウイルスが終息に向かい、政府と自治体が許可した場合に限ると強調した。

ベトナム国内の新型コロナウイルス感染者は4月16日午前の時点で累計268人が確認されており、このうち171人が既に完治している。ベトナム政府は国内で流行が拡大する以前に、早い段階から封じ込めに動いており、その成果もあって、感染者数が抑えられている。特筆すべきは、いまだに1人の死者も出していないことだ。

この状況でもベトナム政府は、ハノイ市やホーチミン市などの大都市を含む12省・市における社会的隔離措置を4月22日まで延長することを決定。完全な都市封鎖ではないものの、都市間の移動が制限され、公共交通機関もストップして、“ソフトロックダウン”とでも言うべき状況だ。

飲食店も店内でのサービスは禁止。作業をオンラインで対応できる会社は殆どがテレワーク化。学校に至っては、旧正月(テト)明けの2月初めから休校が続いており、こちらも随分前からオンライン授業がスタートしている。政府や自治体による補償もほとんどない中、ベトナムは国民が一丸となり、新型コロナの早期撲滅に向けて戦っている。

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