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ソフトロックダウン解除、ベトナム各クラブがVリーグ再開に向けて再始動

ベトナムのグエン・スアン・フック首相は4月23日0時付で、全国規模で展開していた社会隔離措置の原則解除を決定した。「感染リスクが高い地域」に分類されていた首都ハノイや商都ホーチミンも「感染リスクがある地域」に格下げとなった。これにより、一部の業種を除いて経済活動も本格的に再開に向けて動き出した。

大人数が集まるスポーツイベントは依然として禁止されており、リーグ再開後も引き続き無観客となる可能性もあるが、今後は段階的に制限が緩和されるとみられている。なお、ベトナムで行われていた社会隔離措置では、不要不急の外出自粛が求められ、外出時のマスク着用が義務付けられたが、通勤や生活必需品の買い出しで外出することは認められていた。

これに先立ち、ベトナムプロサッカー株式会社(VPF)は新型コロナウイルスの影響で中断していた国内の各リーグについて、5月15日からの再開で調整中と発表。さらに、今回のソフトロックダウン解除の政府決定を受けて、各クラブがチーム練習を再開している。

最も早く動き出したのはハノイに本拠地を置くベトテルFCで、4月16日にメンバーを招集した後、4月22日に最初の全体練習を行った。また、ナムディンFCも4月20日にメンバーを招集して、屋内でのフィジカルメニューを開始した。

昨季リーグ2位のホーチミン・シティFC(HCMC)は4月26日の練習再開を発表。近隣の港町であるバリア・ブンタウ省にて、まずは体力を戻すためのミニキャンプを実施するとのこと。

一方、自治体の判断で社会的隔離措置を5月3日まで延長したクアンニン省を本拠地とするタンクアンニンFCについては、現時点で練習再開の目処が立っていない。また、昨季の2冠王者ハノイFCも練習再開の時期を未定としている。

なお、ベトナム国内では4月24日午前の時点で累計268人の新型コロナ感染者が見つかっており、このうち224人が回復して退院済み。感染者のうち221人がベトナム人で、残る47人が外国人。新型コロナによる死者はゼロ。直近8日間は新規感染者が1人も見つかっておらず、着実に終息方向に向かっている。

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