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新型コロナで延期のベトナムカップは最速で5月15日開幕

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で延期されていたベトナムカップ2020が5月15日に開幕する予定だ。その1週間後には、中断していた1部Vリーグ1が再開し、2部ディヴィジョン1(Vリーグ2)も開幕を迎える。

5月15日のベトナムカップ1回戦は10試合が行われ、2部11チーム(XSKTカントーを除く)と1部9チーム(ハノイFC、HCMC、タンクアンニン、クアンナムFC、ベカメックス・ビンズオンを除く)で争われる。これにより、新型コロナでストップしていた国内大会が他国に先駆けて再始動することとなる。

全国規模で実施されていた社会的隔離措置により、各クラブも長い間活動を休止していたため、不安の中で大会を迎えることになる。まずは体力や実戦の感覚を戻しつつ、コンディションを整えることが重要になるが、3週間という準備期間では十分とは言い難い。

社会的隔離措置の緩和後もホーチミン市やハノイ市、クアンニン省は自治体からの命令で現在も大人数で集まることが禁止されているため、HCMC、ハノイFC、タンクアンニンは、ベトナムカップ1回戦は不参加。これにより、翌週に再開を控えたVリーグ第3節の準備に集中できるため、他クラブよりも有利な条件で試合に臨めると期待されている。

ただし、上記はいずれもベトナムプロサッカー株式会社(VPF)の考えた最速での開催計画であり、実際に試合が行えるかどうかは、今後の新型コロナウイルスの流行状況と政府および自治体の決定次第ということになる。

なお、ベトナム国内では4月27日午前の時点で累計270人の新型コロナ感染者が確認されており、このうち225人が回復済み、死者ゼロ人。なお、ベトナムでは先週末まで1週間以上も新規感染者が見つかっていなかったが、日本からの帰国便(成田発ベトナム航空VN311便)で4月22日に戻ってきたベトナム人留学生2人が感染していたことが判明した。帰国者は全て集中隔離施設で隔離されているため、市中感染拡大の恐れはないという。

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