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元ベトナム代表監督アルフレッド・リードル氏が癌で死去

CNNインドネシアによると、オーストリア人のサッカー指導者アルフレッド・リードル氏が10年近い癌との闘病の末、9月8日に死去した。同氏はインドネシア代表(2010-2011、2013-2014、2016)、ベトナム代表(1998-2000、2003-2004、2005-2007)、ラオス代表(2009-2010、2012-2013※TD)を率いた経験があり東南アジアサッカーの発展に大きく貢献した人物だった。

同氏はAFFスズキカップ2016でインドネシア代表を準優勝に導いた後、癌の治療に専念するため、指導の第一線から退いていた。

ベトナム代表監督としては、過去に3度にわたって政権を築いており、第1期1998-2000にはAFFカップとSEA Gamesでベトナムを準優勝に導いた。さらに、第3期では東南アジア4か国共同開催となったAFCカップ2007でベトナムをベスト8に躍進させた。また、Vリーグでもカトコ・カインホアFCとハイフォンFCを率いた経験がある。

現役時代には、オーストリア1部の強豪であるFKアウストリア・ウィーンのエースストライカーとしてゴールを量産。その後は、ベルギーのシント=トロイデンやロイヤル・アントワープ、スタンダール・リエージュなどでも活躍。オーストラリア代表にも選出されたが、レギュラー定着はならなかった。現役通算427試合出場で210得点。

指導者としても有能で、前述のように東南アジアの代表チームを率いて数々の実績を残したほか、アフリカや中東、東南アジアの複数のクラブでも指揮。ベトナム代表監督の就任後に発した言葉「ベトナムサッカーは屋根から作りたがる(ピラミッドの頂点であるA代表だけ強化して、下をおろそかにする)」は非常に有名で、その後、ベトナムサッカー界が育成に力を入れ始めるきっかけにもなった。

親愛なるアルフレッド先生。ベトナム、そして、東南アジアのファンはあなたの功績を決して忘れることはないでしょう。Xin Cám Ơn Thầy Alfred.

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