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ベトナム杯2020準々決勝、HCMCやハノイFCが4強進出 2部勢はベスト8で姿を消す

南中部沿岸地方ダナン市から広がった新型コロナ第2波の影響で中断していたベトナムカップ2020は9月11日と12日に準々決勝の試合が各地で行われた。

今年のベトナムカップはベスト8に2部クラブが2チーム勝ち上がってくる波乱の展開。特に、今季が2部初参戦ながら2部リーグで首位に立つバリア・ブンタウ(BRVT)は、初戦でサイゴンFC、2回戦でソンラム・ゲアン(SLNA)を接戦の末に下すジャイアントキリングを演じた。

そのBRVTはホームにホーチミン・シティ(HCMC)を迎えての大一番。ベトナム代表クラスを多数擁するHCMCは完全なる格上だが、試合は大観衆の声援を受けるホームのBRVTが序盤立て続けにセットプレーからゴールを重ねて2点を先行すると、そのまま前半を2点リードで折り返す。

しかし、後半に入ると、HCMCが次々と選手交代のカードを切って猛攻を仕掛ける。61分に途中出場のFWグエン・コン・フオンのゴールで1点を返すと、81分には、同じく途中出場のMFボー・フイ・トアンがゴール前の混戦から決めてHCMCが同点に追いつく、さらに、HCMCはアディショナルタイム、グエン・コン・フオンのドリブル突破で得たFKのこぼれ球をMFドー・バン・トゥアンが押し込んで土壇場で逆転。試合はこのままHCMCが3-2で逆転勝利をおさめて、ベスト4進出を決めた。

準々決勝の結果は以下の通り。約1万人の観客を迎え入れたバリア・スタジアム以外は全て無観客試合だった。

バリア・ブンタウ 2-3 ホーチミン・シティ
ハノイFC 7-0 XSKTカントー
ホンリン・ハティン 2-3 タンクアンニン
ベトテルFC 4-1 ベカメックス・ビンズオン

この結果、バリア・ブンタウとカントーが敗れたため、2部クラブはベスト8で姿を消した。なお、準決勝は9月16日に行われる予定。対戦カードはタンクアンニン vs ベトテル、ハノイ vs HCMCという組み合わせとなった。

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