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ベトナムカップ2020準決勝、ハノイがHCMCに5発圧勝 決勝は首都ダービーに

ベトナムカップ2020は9月16日に準決勝の2試合が行われた。無観客で行われたハノイFCとホーチミン・シティ(HCMC)の一戦はホームのハノイが5-1で圧勝。この試合では、MFグエン・クアン・ハイが1ゴール2アシスト、FWグエン・バン・クエットがハットトリックの活躍を見せて、チームの主役が大暴れした。

両チームは、怪我や累積警告で複数の主力選手が欠場という苦しい台所事情だった。HCMCは新加入のコスタリカ代表2トップをぶっつけ本番で先発させて、負傷者続出のハノイの守備陣をこじ開けようとしたが、ディフェンスラインの裏を執拗に狙ってくるハノイ相手に大苦戦。HCMCは、カウンターとセットプレーから失点を重ねて、まさかの大量失点でベスト4敗退となった。

なお、ハノイFCはこの数試合、CBのグエン・タイン・チュンをFWで起用しているが、強靭なフィジカルを持つ同選手は最前線で存在感を発揮しており、この試合でも1得点を挙げた。FWグエン・タイン・チュンの存在は、決定力不足に苦しむベトナム代表にとって、今後一つのオプションになるかもしれない。

タンクアンニンとベトテルの試合は、打って変わって実力伯仲の接戦となった。ホームのタンクアンニンが終始主導権を握ったが、ベトテルが少ないチャンスをしっかりものにして2-1で勝利。ベトテルにがクラブ史上初のベトナムカップ決勝進出を決めた。この試合では、タンクアンニンの若手有望株のMFグエン・ハイ・ロンが1ゴールを決めており、代表入りに向けてアピールした。

この結果、9月20日に行われる決勝はハノイFCとベトテルFCによる首都ダービーとなることが決まった。ハノイが勝てば昨年に続いて大会2連覇 ベトテルが勝てば初優勝となる。

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