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Vリーグ1第12節、首位サイゴンFCが今季初黒星 2位ベトテルが肉薄

南中部ダナン市から広がった新型コロナ第2波の影響で中断となっていたVリーグ1が9月26日に再開して第12節の試合が各地で行われた。今節はタンクアンニンとハイフォンFCの試合を除く全会場で観客を迎え入れての試合となった。

今節の注目カードは首位サイゴンFCと2位ベトテルFCの上位対決。サイゴンのブー・ティエン・タイン会長兼監督は前日の記者会見で、アウェイで勝ち点1を獲得することを目標に掲げていた。「我々にスターはいない。ベトナム代表クラスを多数擁するハノイやベトテル、HCMCとは違い、我々は守備的なスタイルで行くしかない、それでも美しく戦う」とコメント。

しかし、その言葉とは裏腹にベトテル戦では序盤から主導権を握って攻撃的なサッカーを見せ、相手ゴールを攻め立てた。しかし、サイゴンはフィニッシュの精度に欠いて先制点が遠い展開。前半終盤には得点源のFWペドロが負傷退場するアクシデントにも見舞われる。一方、危ない時間帯をしのいだベトテルは徐々に主導権を握り返して反撃を仕掛ける。後半もホームのベトテルが勢いをキープして、サイゴンは我慢の時間帯が続く。このまま耐えて勝ち点1を持ち帰りたかったサイゴンだが、後半ATに途中出場の元ベトナム代表MFブー・ミン・トゥアンにゴールを決められて敵地で0-1の敗戦。今季無敗をキープしていたサイゴンが初黒星を喫して、2位ベトテルが首位との勝ち点差を1に縮めた。

リーグ中断期間にも積極的な補強に動いたホーチミン・シティ(HCMC)は、ホームにナムディンFCを招いての一戦。この試合では新加入のコスタリカ代表FWロドリゲスがリーグ戦デビューを飾り、立ち上がりに挨拶代わりの先制ゴールを決めた。これで主導権を握ったHCMCは、好調をキープするベトナム代表FWグエン・コン・フオンが33分、47分に追加点。直後に1点を返されたが、3-1で前半を折り返す。後半も流れは変わらずHCMCのペース。68分にはベトナム代表MFゴー・ホアン・ティンのミドルシュートを相手GKがキャッチミスして、ラッキーな追加点。79分には、途中出場の元U-23ベトナム代表FWラム・ティ・フォンがダメ押しの5点目。個々のレベルで勝るHCMCが終始ナムディンを圧倒して5-1で大勝した。

第12節の全試合結果は以下の通り。

タンクアンニン 2-2 ベカメックス・ビンズオン
SHBダナン 1-0 ハイフォン
タインホア 1-2 ホンリン・ハティン
SLNA 2-0 HAGL
ベトテル 1-0 サイゴン
クアンナム 2-2 ハノイ
HCMC 5-1 ナムディン

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