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J1セレッソ大阪、ベトナム代表GKダン・バン・ラムの獲得を発表 初のベトナム人J1リーガー

J1セレッソ大阪は1月30日、ロシア・モスクワ出身のベトナム代表GKダン・バン・ラムが新加入することが決定したと発表した。日本政府による新型コロナウイルス感染症に関する新規入国制限措置を受け、入国可能になり次第来日し、メディカルチェックを経て、正式契約の見込み。

ダン・バン・ラムはベトナム人の父とロシア人の母の間に生まれ、FCスパルタ・モスクワやFCディナモ・モスクワの下部組織で育った越僑。その後、プロ選手となることを目指してベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)に加入するが、出場機会に恵まれず、HAGL傘下でラオスリーグで活動していたホアン・アイン・アッタプーにレンタル移籍。本領を発揮し始めたのは、ハイフォンFCに移籍して以降で、ここで守護神として活躍しベトナム代表にも選出された。

今季途中まではタイ1部ムアントン・ユナイテッドに所属。しかし、ムアントン側に財務上の契約不履行があったとして、ダン・バン・ラム側の代理人が最近になって契約解除を発表。ムアントンとの間で発生している契約問題は依然として解決していないが、国際サッカー連盟(FIFA)が一時的に同選手の移籍を認める判断を下しており、予てから移籍の噂があったセレッソ大阪に入団する運びとなった。

ダン・バン・ラムはクラブ公式サイトを通じて「私がセレッソの一員になれる事、アジアの最高峰のリーグでプレイする事はとても光栄です。これは私のキャリアの中でとても大きな一歩となりました。近い将来、ベトナム人選手の需要はさらに高まると確信しています。ベトナム国に感謝を捧げます。そして、セレッソのファンの皆様に会える事、プレーを見せられる事を楽しみにしています」とコメントした。

なお、Jリーグではこれまでに、FWレ・コン・ビン(札幌)、FWグエン・コン・フオン(水戸)、MFグエン・トゥアン・アイン(横浜FC)の3人のベトナム国籍選手がプレーしており、ダン・バン・ラムはJリーグでプレーする4人目のベトナム国籍選手となる。これまでの3選手はいずれも当時J2のクラブだったため、ダン・バン・ラムは初のJ1リーガー。

ダン・バン・ラム(DANG VAN LAM)選手プロフィール
■生年月日:1993年8月13日■出身地:ロシア
■国籍:ベトナム/ロシア
■背番号:1
■身長/体重:188cm/88kg
■ポジション:GK
■経歴:
◇ホアン・アイン・ザライFC(ベトナム)
◇ホアン・アイン・アッタプーFC (ラオス)※期限付き移籍
◇ドゥスラル・モスクワ(ロシア)
◇ロジナモ・モスクワ(ロシア)
◇ハイフォンFC(ベトナム)
◇ムアントン・ユナイテッドFC(タイ)

■代表歴:
◇U-19ベトナム代表
◇ベトナム代表
◇U-23ベトナム代表 ※オーバーエイジ

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