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【ベトナムリーグ助っ人列伝】「棒の足」とけなされたブラジル人ストライカー、“利き足の頭”を武器に2季連続得点王に

2005年11月中旬、あるブラジル人サッカー選手がベトナム1部SHBダナンでトライアウトを受けるため、クラブを訪ねてきた。当時のダナンの監督であるレ・トゥイ・ハイ氏は、練習参加したその選手を見て肩をすくめながら、こう言い放った。

「なんだあいつは?デカいだけで、まるでサッカーになってないじゃないか。」

ベトナムでは足元の技術に劣る選手のことをしばしば「chân gỗ(棒の足)」と呼称する。ハイ監督に当初「棒の足」のレッテルを貼られた男の名はホセ・アルメイダ。その後、Vリーグで2度の得点王(2007、2008)に輝いたレジェンド級の助っ人だ。

指揮官交代で風向きが変わり、アルメイダにチャンス到来。

当時SHBダナンに所属していたブラジル人MFロジェリオ・マチャド(帰化後はグエン・ロジェリオ)は、MFマルコス・ジェフェルソン(帰化後はグエン・チュン・ソン)に続いて、同郷のFWホセ・アルメイダをクラブに紹介した。ただし、アルメイダはプロ下部組織で過ごした経験があり、ストリートから拾われたジェフェルソンとは立場が異なっていた。

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