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最下位に沈むかつての名門SLNAからメインスポンサーが撤退、新スポンサーとの交渉は順調もサポーターが抱く大きな懸念とは?

北中部ゲアン省人民委員会のブイ・ディン・ロン副主席はこのほど地元メディアに対して、同省がタンロン・グループ(Tan Long Group)との間で、ベトナム1部ソンラム・ゲアン(SLNA)のスポンサー就任に関する交渉を行っていることを明らかにした。

国内随一のサッカーどころとして知られるゲアン省はこれまでに多くのベトナム代表選手を輩出。SLNAもかつては名門と呼ばれていたが、クラブは長年財政難に苦しんでおり、毎年多数の主力選手が他クラブに移籍するため、トップチームは近年低迷している。それでも、下部組織が非常に優秀なSLNAは若手の力でしぶとく1部に残留してきたが、今季は第12節を終えて最下位と残留争いを強いられている。

成績不振を受けて既にグエン・ホン・タイン会長とゴー・クアン・チュオン監督が揃って辞任。さらに世論の圧力を受けて、メインスポンサーのバックア銀行(Bac A Bank)がクラブの運営権をゲアン省に返還する方向で話が進んでいる。

名門復活に向けた「革命」が求められているSLNAでは、サポーターたちの目下の関心事は新スポンサーがどこのだれになるのかだ。これまでのように生え抜きスターを奪われ続けるのは避けたいところ。今季終了後には、ベトナム代表FWファン・バン・ドゥックを含め総勢15人が契約満了を迎える。彼らを引き留めるだけの資金力があるスポンサーが必要になる。

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