ファム・ホアン・クインは、「毎晩寝るとき、再び代表のユニフォームに袖を通すことだけを夢に見てきました。サッカーの情熱が冷めず、2021年2月に現役復帰してフォンフー・ハナムに加入しましたが、こんなにも早く夢が実現するなんて・・・」と話した。
フォンフー・ハナムは、ベトナム女子国家カップ2021でベスト4に進出。大会は新型コロナの影響で決勝と3位決定戦が無期限延期となっているが、ファム・ホアン・クインはこの大会の随所で高い技術を見せて、マイ・ドゥック・チュン監督に代表入りをアピールした。
炭鉱産ベトナムFC出身のファム・ホアン・クインは、日本に語学留学した2016年に一度現役を引退。翌年帰国して現役復帰すると、すぐにベトナム代表にも復帰して中心選手として活躍した。2018年末に元U-23ベトナム代表MFホー・ゴック・タン(現2部フート所属)と結婚して2度目の現役引退を決意。翌年には第一子となる女児を出産している。
娘が離乳すると、ファム・ホアン・クインは夫と家族の応援もあり、2度目の現役復帰を決める。ベトナム代表の盟友グエン・ティ・トゥエット・ズンの助力もあって、2019年2月に古巣の炭鉱産ベトナムではなく、フォンフー・ハナムに加入した。
マイ・ドゥック・チュン監督は、以前からファム・ホアン・クインのことを高く買っており、チームの中心に置いてきた。チームは現在、若返りを進めており、1999~2000年生まれの選手がメンバーの大半を占めているが、2019年の東南アジア競技大会(SEA Games)で金メダル獲得に貢献したベテラン勢も変わらず存在感を示している。経験豊富なファム・ホアン・クインにも、若いチームを引っ張っていく役割が期待されている。