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ベトナム代表MFグエン・チョン・ホアン、SEA Games金メダルを新型コロナ対策支援のチャリティオークションに出品

ベトナム1部ベトテルFC所属の同国代表MFグエン・チョン・ホアン(32歳)はこのほど、2019年にフィリピンで開催された東南アジア競技大会(SEA Games)で獲得した金メダルを新型コロナ対策支援のチャリティオークションに出品することを発表した。

右サイドを主戦場とし、豊富な運動量を武器に攻守にわたり活躍する同選手は、オーバーエイジとして出場したSEA Games 30で、U-22ベトナム代表の金メダル獲得に大きく貢献。ベトナムが同大会の男子サッカー競技で金メダルを獲得するのは1959大会の南ベトナム代表以来60年ぶり、南北統一後では史上初の快挙だった。

大切なメダルではあったが、新型コロナと最前線で戦う医療従事者を支援すべく手放すことを決めた。メダルはチャリティオークションに出品し、売上金は人工呼吸器などの医療器具の購入資金に充てられるという。

グエン・チョン・ホアンは今回、金メダルをオークションに出品した経緯について次のように語っている。

「人生で真に価値あることとは、誰かから与えられることではなく、自分から誰かに何かを与えることだと理解している。社会貢献活動への参加は意義があることだ。」

「W杯2次予選でUAEに滞在していたとき、パク・ハンソ監督から投げかけられた言葉が印象に残っている。監督は、サポーターに喜びを与えるために、苦難を乗り越えて戦わなければならない、君たち代表選手の活躍がコロナ禍で苦しむ国民にとって何よりのワクチンになると話した。」

「互いに協力し団結して、現在直面している困難を乗り越える必要がある。ベトナム国民の強い意志があれば、必ずやコロナ禍を戦い抜くことが出来ると信じている。」

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