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キャンプで弱点克服に取り組むベトナム女子代表、男子U-15タイソンバクFCとの練習試合5戦目は1-4敗戦

AFC女子アジアカップ予選に向けて、ハノイ市のベトナムユース育成センターで強化合宿中のベトナム女子代表は9月3日、男子のU-15タイソンバク・フットサルクラブと同合宿で5試合目となるトレーニングマッチを行った。

ベトナム女子代表のマイ・ドゥック・チュン監督はこの試合で90分通して主力組を起用。ベトナム女子代表は前半、運動量豊富に動き回って4本のシュートを放つも、フィニッシュの精度に欠き、ゴールを奪うことは出来なかった。このうち1本はPKだったが、キッカーのMFグエン・ティ・トゥエット・ズンが失敗。一方のタイソンバクは前半だけで2ゴールを決めた。

後半に入ると、タイソンバクがスピードとフィジカルを武器に攻勢を仕掛け、さらに2点を追加。運動量が落ちたベトナム女子代表は、後半に放ったシュート数が僅か2本。このうち1本をMFグエン・ティ・バンが決めて1点を返したが、試合は1-4でベトナム女子代表が敗れた。

Photo:VFF

マイ・ドゥック・チュン監督は選手たちの闘争心を高く評価しながらも、幾つかのウィークポイントを指摘。「選手たちは、まだピッチ上でのコミュニケーションが足りず、連携に不安がある。もっと互いに要求し合うことが必要だ。連携面もまだまだで、味方にいい形でパスを送れず、守備の時のプレスのかけ方にも課題が残る。」と語った。

ここまでの男子チームとのトレーニングマッチを通して、フィジカル面の課題が浮き彫りとなった。チュン監督は引き続きキャンプでフィジカル強化を進めていく方針。なお、ベトナム女子代表はこの後、9月7日、9月9日、9月11日にもタイソンバクとトレーニングマッチを行う予定。

選手たちは新型コロナの影響で今季は十分な試合に出場できなかった。このキャンプで多くの試合を消化することにより、実戦の感覚を取り戻すこと、そして、強度が高く展開の早い試合に慣れさせることが監督の狙いだ。

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