今回、松井大輔が加入するY.S.C.C.横浜は、ベトナムのフットサル王者タイソンナムFCと協調関係にあり、Division2時代には、タイソンナム所属のベトナム代表グエン・ミン・チーとチャン・タイ・フイを期限付き移籍で獲得したことがあり、ベトナムのフットサルファンの間では比較的名前が知られたクラブ。
FリーグDivision1は、東京オリンピック・パラリンピックおよびフットサルワールドカップ開催に伴う中断期間に入っており、10月8日から再開する予定。松井大輔は10月8日の湘南ベルマーレ戦でデビューする可能性がある。フランスなど欧州の複数のクラブを渡り歩き、ワールドカップでも活躍した松井大輔の名声と影響力は今なお大きく、フットサル転身は日本国内で大きな話題となっており、フットサル界を盛り上げる起爆剤として期待されている。
日本屈指のドリブラーで、高いテクニックを誇る松井大輔は、フットサルの舞台でも大いに活躍できると見られている。Y.S.C.C.横浜との契約期間は6か月で、給料は年俸換算すると1000万円程度。サイゴンFC時代の月俸は約10億VND(480万円)だった。
さらに、Y.S.C.C.横浜は松井大輔に加えて、サッカーミャンマー代表GKピエ・リヤン・アウン(25歳)の加入も正式発表した。同選手は、5月末のワールドカップ杯アジア2次予選の日本戦で国歌斉唱時に3本指を掲げて国軍に抗議。試合後、帰国を拒否して難民申請し、8月に難民認定を受けて、Y.S.C.C.横浜の練習に参加していた。
なお、サイゴンFCの代表者は松井大輔の今後について、ベトナムに呼び戻す可能性を完全には否定しないとしており、まずは来シーズンに向けた戦力陣容の再構築を進めるとしている。