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AFFスズキカップ、ベトナムがマレーシアに3発快勝でB組2位に浮上 ”パク・ハンソマジック”の無敗伝説も継続

シンガポールで開催中のAFFスズキカップ2020は12月12日にグループBのベトナム代表とマレーシア代表の試合が行われ、前回王者ベトナムが前回準優勝マレーシアを圧倒して3-0の快勝を収めた。ベトナムは勝ち点を6に伸ばして同組2位に浮上した。

Photo:VFF

この日のマレーシア戦の前半は、2021年に入って以降のベトナム代表の試合で最高と言える出来で、サポーターを満足させる内容だった。

ベトナムはこの試合、初戦ラオス戦では温存したエース格のMFグエン・クアン・ハイ、キャプテンのDFクエ・ゴック・ハイをスタメンに復帰させ、中盤はワールドカップ最終予選と同じ、グエン・クアン・ハイ、グエン・ホアン・ドゥック、グエン・アイン・トゥアンというセットに戻した。また、前線は開幕戦でそれぞれゴールを決めた好調のFWグエン・コン・フオンとFWファン・バン・ドゥックの2トップを起用。

ベトナムは前半、高い位置から積極的にプレスをかけて主導権をにぎると、サイドからの崩しやDFラインの裏を狙った飛び出しでチャンスを作っていく。試合が動いたのは31分、左サイドの深い位置までドリブルで攻めあがったグエン・トゥアン・アインが中央にマイナスのクロス。これを受けたMFグエン・クアン・ハイが伝家の宝刀の左脚を一閃し、ベトナムが先制。

エースの一発で勢いづくベトナムは5分後、グエン・トゥアン・アインからグエン・クアン・ハイと繋いで、最後はFWグエン・コン・フオンが得意の個人技を魅せてベトナムが追加点。コン・フオンは開幕戦に続き、2試合連続のゴールとなった。

後半もベトナムが王者の貫禄を感じさせる落ち着いた試合運びを見せて主導権を握り、マレーシアの攻撃を完封。終盤には、MFグエン・ホアン・ドゥックがダメ押しの3点目を決めて、グループBの大一番は3-0でベトナムが勝利。この勝利で勝ち点を6に伸ばしたベトナムは、インドネシア、マレーシアと勝ち点で並び、得失点差でグループBの2位に浮上した。

なお、ベトナム代表は韓国人指揮官のパク・ハンソ監督が就任した2017年10月から、東南アジアの国との対戦で無敗を続けている。


※スタッツは上からシュート数、枠内シュート数、ポゼッション率、CK、オフサイド数、ファウル数、イエローカード。

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