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W杯最終予選第7節、ベトナムはオーストラリアに4発完敗 予選突破の可能性が完全消滅

FIFAワールドカップ・アジア最終予選は1月27日にグループBの第7節、ベトナム代表とオーストラリア代表の試合がメルボルンのAAMI パークで行われ、ベトナムが0-4の大差で敗れた。これでベトナムは7連敗となり、理論上は僅かに残っていた最終予選突破の可能性が完全に消滅した。

Photo:bongda+

DFクエ・ゴック・ハイが累積警告、DFドー・ズイ・マインが負傷でレギュラーのセンターバック2人を欠くベトナムはこの試合でスタメンを大きく変更してきた。サイドバックが本職のファム・スアン・マインを右CB。怪我の影響で長くスタメンから遠ざかっていたチャン・ディン・チョンを左CBに起用。

さらに若手のレ・バン・スアンを左SBに抜擢し、これまで出場機会が少なかったMFルオン・スアン・チュオンを久々に先発起用。変更はこれに留まらず、レギュラー格のMFグエン・ホアン・ドゥックに代えて、大怪我から復帰したばかりでいきなり新キャプテンに任命されたMFドー・フン・ズンを起用。1トップにはFWグエン・コン・フオンではなく、若手のFWファム・トゥアン・ハイを使った。

大幅なメンバー変更が災いしたのか、ベトナムは開始早々にサイドを崩されてゴールネットを揺らされるが、これはVAR判定の末、前線に残っていた選手がプレーに関与したとみなされ、オフサイドでノーゴール。いきなり肝を冷やす展開で始まった試合は、その後もホームのオーストラリアに圧倒され、ベトナムは全くチャンスが作れない。

試合が動いたのは28分、ベトナムは苦手の浮き球のボールから簡単に頭で決められてオーストラリアに先制を許す。急造のディフェンスラインは前半アディショナルタイムにも簡単に崩されて追加点を奪われ、ベトナムは前半を0-2で折り返す。

後半に入ると、ベトナムはFWグエン・コン・フオン、MFグエン・ホアン・ドゥック、DFグエン・タイン・チュンを一度に投入。これで流れは一度ベトナムに傾いたが、チャンスで決めきれない。後半序盤に訪れた再三の決定機を活かせなかったベトナムは、後半中盤にそのツケを払うことになる。72分、76分と立て続けに失点して勝負あり。試合はこのままベトナムが0-4で敗れた。

最終予選で初の勝ち点獲得を目指したベトナムだったが、強豪オーストラリアとの力の差は大きかった。ベトナムはこれで泥沼の7連敗。最終予選初出場のベトナムはアジアの高い壁にぶち当たっている。

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