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女子アジア杯、ベトナムがミャンマーと2-2ドローでC組3位を死守 ワイルドカードで決勝トーナメント進出決定

インドで開催中のAFC女子アジアカップ2022(兼FIFA女子ワールドカップ2023予選)は1月27日にグループCの最終節が行われ、ベトナム女子代表がミャンマー女子代表と2-2で引き分けた。2度にわたりリードを奪われる苦しい試合だったが、この結果でベトナムの同組3位が確定し、ワイルドカードでの決勝トーナメント進出が決まった。

photo:bongda+

最終節前の時点でベトナムとミャンマーはともに2連敗だったが、得失点差でベトナムが上回っていた。さらに、前日に行われたグループAの結果により、ベトナムは最終節の引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるという状況だった。

東南アジアでしのぎを削っているベトナムとミャンマーだが、過去の対戦成績でもベトナムに分があり、誰もがベトナム優位と見ていた。しかし、勝たねば敗退が決まるミャンマーは、気迫がこもったプレーでベトナムゴールに襲い掛かった。

なかなか主導権が握れないベトナムは26分、今大会で急成長を見せている若手のグエン・ティ・タイン・ニャーが自陣ペナルティ内で相手選手を倒してPKの判定。これを決められて、ミャンマーに先制を許す。ゴールが必要になったベトナムは、ここからリスクを冒して攻勢に出るが、焦りからか効果的な攻撃ができない。

大会前の新型コロナクラスターの影響に加え、ベトナムにとっては今大会で初のデーゲームだったこともあり、この試合のベトナムはどこか精彩を欠いた。それでも決勝トーナメント進出のために諦めるわけにはいかないベトナムは、前半アディショナルタイムに得たCKをキッカーのMFグエン・ティ・トゥエット・ズンが直接決めて同点とし、1-1で前半を折り返す。

 後半はリフレッシュして試合を落ち着かせたいベトナムだったが、立ち上がりにミャンマーの速攻から勝ち越し弾を許して、再び1点を追う展開となる。体力を振り絞り攻めるベトナムは63分にPKを獲得。これを頼れるキャプテンのFWフイン・ニューがきっちり決めて2-2の同点とする。体力で勝るミャンマーは残り時間も猛攻を見せたが、ベトナムはこれをなんとかしのぎ切り、試合は2-2で終了。

この結果、ベトナムはグループC3位が確定し、各組3位のうち成績上位2チームに入ることが出来たため、辛くも決勝トーナメント進出が決まった。ワールドカップ初出場を目指すベトナムだが、ここからの決勝トーナメントと順位決定戦がまさに正念場。ベトナムは1月30日に行われる準々決勝で中国と対戦する。

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