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【ACL2022】ホームの大声援に後押しされたHAGLが韓国王者の全北現代に1-1ドローで最下位脱出、次節横浜FM戦で初白星狙う

ベトナム・ホーチミン市のトンニャット・スタジアムで集中開催されているAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)2022グループHは4月25日に第4節が行われ、ホストを務めるホアン・アイン・ザライ(HAGL)が韓国王者の全北現代モータースと1-1で引き分けた。

Photo:VFF

これに先立ち行われた第3節では後半ATの失点でHAGLが全北現代に0-1で敗戦。再戦となる第4節では、全北現代がスタメンを7人入れ替えたのに対し、スタメンをほぼ固定しているHAGLは2人の変更に留まった。ここまで途中出場で攻撃のリズムを変える役割を担っていたMFルオン・スアン・チュオンが今大会初スタメン。因みに同選手は過去2シーズンKリーグでプレーした経験がある(仁川U:2016、江原:2017)。

前半は地力に勝る全北現代が主導権を握り、17分にCKからMFムン・ソンミンが頭で合わせて先制。高さで劣るHAGLは今大会セットプレーでの失点が目立ち、注意していたはずだが、しのぎ切ることが出来なかった。

ホームの大声援を受けるHAGLはここから反撃を見せて何度か相手ゴールに迫るも、決定力不足に苦しむ攻撃陣が決めきれず、前半を1点ビハインドで折り返す。

後半に入ると、徐々にHAGLの運動量とテクニックが全北現代のゲーム支配力を上回るようになり、HAGLが攻撃する時間帯が増える。62分にはDFグエン・フー・トゥアンがセンターライン付近でボールを奪うと、そのまま攻め上がって前線にパス。これに反応したFWグエン・バン・トアンが相手DFと競り合ってバランスを崩しながらも決めてHAGLが同点に追いつく。

勢いづくHAGLは終盤にかけて猛攻を仕掛け、あと一歩で逆転ゴールというシーンもあったが、結局スコアは動かず1-1でホイッスル。韓国王者を追い詰めたHAGLだったが、初白星は次節以降にお預けとなった。

なお、同日行われたグループHのもう一試合では、横浜F・マリノスがシドニーFCに3-0で快勝。この結果、グループHは第4節を終えて3勝1敗の横浜FMが勝ち点9で首位に浮上、2勝2分の全北現代(勝ち点8)は2位に後退。HGALとシドニーFCは2敗2分の勝ち点2で並んだが、得失点差でHAGLが3位に浮上した。

HAGLはこの後、4月28日に行われる第5節で首位横浜FCと対戦する。HAGLは今節の結果により既にグループリーグ敗退が決まったが、HAGLは当初から最初の3試合を予選、続く3試合を決勝トーナメントと見なしており、モチベーションはいささかも衰えていない。

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