当時のベトナム紙は、「ベトナムの才能がヨーロッパで花開く」「ベトナム系選手がフランス代表に選出」「バン・サムは、フォンティーヌ、コパの再来となるか?」など今のネットメディアとあまり変わらない騒ぎようで紙面を賑わせていた。
【ベトナムサッカー回顧録】W杯予選に出場した最初のベトナム系フランス代表選手、ガイ・バン・サムとは何者か?
グエン・クアン・ハイのフランス移籍が過去の歴史を掘り起こす
ベトナム代表のエースであるMFグエン・クアン・ハイ(25歳)がフランス2部ポーFCに加入することが正式に決まり、同選手はフランスリーグでプレーする史上初のベトナム人選手となった。しかし、今から半世紀以上も昔、あるベトナム系フランス人がフランスリーグで大暴れしていたことを知る者は少ない。彼は後に、フランス代表にも招集され、1962年のFIFAワールドカップ予選に出場している。
ベトナム系フランス人のサッカー選手というと、仏リールや英ニューカッスル、クリスタルパレスなどでプレーしたベトナム人の祖母を持つ元フランス代表MFヨアン・キャバイエが有名だが、それよりずっと昔、1960年代に活躍していたのが、ガイ・バン・サム。同選手はフランスB代表を経て、フランスA代表まで上り詰めた最初の越僑選手だ。
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